4周年

「人妻はチョロイぜ・・・」



世界を股にかけるカリスマ・サムワンズ・ワイフ・ハンターこと筆者の呟きと共に
「思い当たりマッタリ系 4周年」、いざ開幕。。。



時は性癖2007年10月某日。
カリスマと妻と呼ばれる女性は結婚記念日を迎える事になった。



例年のことながら、結婚祈念日とは名ばかりのもの。
特に二人でトギャザーしてパーティをオープンすることなどはない。


と言うよりもワイフと呼ばれるウーマンは、毎年飲み会だの歓迎会だの、色々な言い訳を作り、その日の夜を回避する習性を持つ。
どうやら今年も飲み会だそうだ。



よって、当然のごとし、本年も二人でトギャザーするつもりなど、毛頭からサラサラない(毛だけにね)。


そんなわけで、カリスマ・人妻・ハンターこと筆者は狩に出ることにした。


盗んだバイクで走り出し、行く先も分からないまま。


それではマズイので、とりあえず近所のスーパーマーケットに出かけた。
ちなみにどんなにショボくて涙が出てくるほどの店構えでもスーパーマーケットと呼ばれるから不思議だ。
一体どんなところを指して「スーパー」と呼んでいるのか。

そんな疑問をパートの人妻にでも浴びせてやるか、と意気込みながらスーパーでないマーケットに入る。


「いらっしゃいませ-」
ショップ店員のモノ真似で有名になった100tデブな女性お笑いタレントのような奇獣が声をかけてきた。


ブスとデブには人権はない。
家訓を胸に、素で無視をしてみる。


スーパーでないマーケットをうろつく筆者。
来店の目的を忘れかけていたため、思い出す。


そう、今晩の夕食を探していたのだ。
スーパーのデリフード。
時間は閉店間際。
本日作られたデリフーズにはやれ50%引きだの30円引きだの様々なステッカーが所狭しとベタベタ貼り付けられている。


「今夜食べたいのは・・・これだっ」
とカリスマ・バイヤーこと筆者が手を伸ばす。
お稲荷さん3個入り(50%引き)だ。


何が楽しくて記念日の夜に稲荷を頬張らなければならないのか。
むしろ、デリで呼びつけたコギャルに我が稲荷でも頬張らせ、「今日は50%引きね」と言われたいのではないか。


そんなことを思いながらレジへと向かう。
途中、お菓子売り場を通る。
甘いものとブスとデブが極度に嫌いな筆者はお菓子コーナーをスルーする。
犯しコーナーなら良いのにね、と思いながら。


レジ前には花が売っている。
閉店間際の売れ残りの花。
まるでパーティで踊りに誘われない壁の花のようなシクラメン
筆者は思わずそっと手を伸ばす。



おもむろに筆者は、売れ残った花を手に、お菓子コーナーへと舞い戻る。
さながらパーティで選ばれなかった器量良しの女の子を犯しコーナーへと導くように。


筆者は洋物のお菓子を手にした。
洋物のお菓子とお花のセットの出来上がりだ。


筆者は稲荷、菓子、花の3点セットを手に家へと舞い戻る。


そして夜が暮れる。
ワイフと呼ばれるウーマンが帰宅してきた。
食卓の上には花と菓子が。


妻と呼ばれる女性がおもむろに口を開く。
「このお花、誰にもらったの?」と。


「あ、今日記念日だろ。だからお祝いに」
「え、買ってきたの?」
「あぁ。夕飯のついでにね」
「筆者・・・(さん)」


妻と呼ばれる女性は、頬を染め、喜んでいるようだ。
どうやら、ちょっとしたプレゼンツが嬉しかったらしい。


「・・・人妻はチョロイぜ」
筆者はそう呟いた。



妻と呼ばれる女性の頬が染まった理由は酒の飲みすぎであることを尻目に

一時閉幕。。。