VSマッカ○ン

久しぶりっ!
てか、数年ぶりの執筆。
読者も忘れているであろう筆者ブログ。
てか、筆者も書き方忘れた。
どんなトーンだか、忘れてる。
でもいいや、書いてみよう。

カクに当たり、まずこのサイレントな数年を振り返ると、色々あった。
転職とかした。
東京とかに戻った。

カクためのネタは豊富。
ええ、そりゃもう、色々と。

転職ネタが一番楽しいだろう。
退職ネタも楽しいだろうし。
女性ネタも。


・・・・そりゃ置いておこう(注:筆者の妻と呼ばれる女性が読者の一人)。


じゃ、このまま筆者ブログ終わらせておこうか、と思った矢先。


いましたよ、筆者にケンカ売ってくる馬鹿野朗が。

なわけで、久しぶりのバトル系、vsマッカチン

いざ開幕。。。




時は性癖2009年5月。
筆者は世界に羽ばたこうとする某アパレルメーカーに転職し、はや1ヶ月。
「筆者、行かないで!」というマ○カス女性どもを尻目に。
筆者は、一人東京に舞い降りた。

それもそのはず。
某アパレルメーカー(小売?)が筆者に転職オファーを出したからだ。

既に世界を制覇した会社か。
これから世界を制覇する会社か。

筆者は悩んだ。

0.1秒。

筆者は選んだ。
世界を股にかけるカリスマ・ファッション・コミュニケーターの道を。

筆者は某アパレルメーカーのコミュニケーターとなった。


そして1ヵ月後。


筆者の上司(と言われる男)からの指令。

「筆者君、中国、イッチャイナ」と。

背筋が凍るその台詞を尻目に筆者は上海へと旅立った。

2泊3日の強行出張。

2泊目。
最後の夜だ。

上海中の○ンカス女性をヒィヒィ言わせるか、と筆者は一人レストランを探した。


中華料理。
それは大勢で食べて楽しい料理だ。


筆者は一人、レストランに入る。

レストランの決め方。
1) 路面店(一人で食べているイケメンを見せつけたい)
2) 何となく一人で食べてボリューム溢れる品数を出しそうなところ(色々な品数を食べたい)
3) 体に良さそうなところ(この数日、ちょっと油こい)


筆者は選んだ。
セレクションに引っかかったところ。

それはしゃぶしゃぶ(ぽい)レストランだった。

「ニーハオ、いらっしゃいませー(多分)」

余談だが、グローバルコミュニケーションのツール。
筆者は英語だと思っている。
なので、筆者の英語力はかなり凄い。

どれ位凄いかというと、
1) 留学時代の現地高。現地人差し置いて、国語(=つまり英語での国語)で学年1位
2) TOEIC(と呼ばれるしょうもないテスト)で一問不正解の99点(975点?覚えていない。筆者を計ろうとする時点でTOEICはゼロ点)
3) 映画は英語で見ている(そして戸田奈津○の和訳が間違っている、と騒ぐ)
4) 米国で映画を見て、現地人と一緒にポップコーンを投げる

と言うくらい、英語圏の原住民だ。


そんな筆者が学んだこと。
「英語が話せない国は終わっている」

ちなみに筆者が住む某国は英語が話せない人が多い。
島国だ。
なので外来語を嫌う習性を持つのは仕方がない。

某タイ国。
原住民は「英語はなせる?」と聞くと、話せないくせに
「OK」
と必ず言う。
筆者が住む某国とは肝っ玉が違う。

そしてアジアイチでかい国土を持つ清とか明とか呼ばれてた国。
この地に筆者は舞い降りた。

おもむろに英語で話しかける。

が、しかし。
奴らは平気で中国語で返してくる。

さすが、10年後の経済大国。
人民の肝っ玉は既に世界クラスである。

と言うことで、言葉が通じない筆者。
不安だ。。。



「ニーハオ、いらっしゃいませー(多分)」
我に返り、一生懸命
「一人、僕一人!!むしろ劇団一人!!」
とボディアクション。
何とか通じ、席に着く。


おもむろに
「チンタオビール。1本!!」


五分後、やっと通じ、チンタオさんが登場した。


さて、この店。
上海の路面店であるにも関わらず
「メニューは全て中国語」
である。


筆者は漢字が読めない。
「牛」

と書いてあった。


しゃぶしゃぶ=牛(もしくはノーパン)

この方程式、間違ってない。


と言うことでおもむろに「牛」と書かれているメニューを指差す。

「これ!!1人前!!」

・・・。
ちょっと待て。
「牛」という漢字の直後にある漢字が明記されている。

「蛙」

連続して読むと
「牛蛙」
だ。


危険なニオイを感じた。


10年前。
筆者がNY的なところに住んでいたとき。
とあるカルテルの女性に手を出し、イタリアンマフィアから追われていた筆者。

アサシン的なモブとすれ違った瞬間に感じた、あの危険なニオイ。
まとわり付くような視線。
特有の殺意を押し殺した立ち振る舞い。

「牛蛙」
あのとき半殺しにしたアサシンと同じ感覚を覚えた。
ノスタルジー

むしろ「牛蛙」

筆者は急いで身振り手振りで注文をキャンセル。

そして。
悪夢が始まった。。。


店員は筆者が中国語を話せないとやっと理解。
筆者を生簀に導く。
生簀の中に泳ぐ魚。

正にそれは鮭。
「これ、うまいっペヨンジュン
的なジェスチャーをする店員。

一人で鮭1匹は無理。
身振り手振りで断る筆者。

普通に「牛」「豆腐」「野菜」持って来い!

と注文し、一件落着。


と思いきや。
店員がなにやら勧めている(様子)。
どうやらお奨めの料理があるらしい。

写真を見せる(なぜかこのお薦め料理だけは写真がある)

どうやら海老らしい。
断るのもメンドクサイ。

と言うことで、
「もってこいやー」
と高田総督ばりに注文してみた。
何気に伝わらないことを武器に物真似し吠えるの笑える。

数分後。
しゃぶしゃぶの前には「牛」「豆腐」「野菜」。

どう見ても3人前はあります。
筆者、小食です!
すでにグロッキーです。

何とか食べ始める。
・・・複雑な一人しゃぶしゃぶの開始です。

路面店なだけに1人で3人前を食べる自分に酔い始める筆者。
今宵の酒は上手いぜ、と。


数分後。
既にしゃぶしゃぶに飽きる筆者。

・・・えぇ。
一人でしゃぶしゃぶ、シンドイす。
しゃぶしゃぶ=ノーパン。
これ、間違いない。


そろそろ会計かな。
てか、さっきの高田信彦総督の物真似、伝わってないでしょ。
そう思った矢先。

ウェイターが持ってきた。


お待たせしました。
今宵のチャレンジャー、真っ赤○ンです

注:真っ赤チ○=江戸っ子特有の呼び名。通称「川の小さなロブスター」。フランス料理では高級素材。江戸っ子にとっては、ただのアメリカ・ザリガニ。股の名をマッカチン


約10匹のマッカチン
20のつぶらな瞳が筆者を睨む。

「やいやい、お前、俺らのこと喰うんだよな?」
「へ?」
「お前がオーダーしなかったら、俺らあと1日は生きてたんだぜ?」
「え・・・」
筆者は先ほどの生簀を女性を盗み見るように見た。


イター!!
元気に泳ぐ鮭の下に。

200匹以上のマッカチンが!!

「おい、お前がオイラたちをオーダーしなかったら、オイラたちは生きてたんだ」
「・・・」
「お前のオーダーが入って、俺ら10匹、タローやシローを残して、俺とサブローが捕獲され、鍋に放り込まれたんだ。ボイルされてよー。笑いながら五右衛門が言ってたぜ?『俺は石川かっ』って。息絶えながら。・・・ちくしょう、お前史上イチのギャグだぜ、五右衛門!!」
「・・・」
「さぁ喰えよ。五右衛門を!!サブローを!!俺を!!」
ジローは叫んだ。。。



マッカチン。。。
某国のサバンナこと埼玉県に住んでいたじっちゃん、ばっちゃんの家を思い出す。。。


筆者の父と呼ばれるダンディと豚と呼ばれるマザー。ダンディの父と呼ばれるジジイと母と呼ばれる祖母。
仲が悪かった。


筆者がカリスマのニオイを発し始めた幼少期。
父と呼ばれるダンディと豚と呼ばれるマザーは姉と呼ばれるメス犬とカリスマと後に呼ばれる少年を連れ、ジジイと祖母の家に行った。
ピリピロしているジジイ宅。
筆者は釣りに行った。メス犬と呼ばれる姉とダンディの父と呼ばれるジジイを傍らに。


ジジイの今宵のおかずことスルメを糸先に、釣り糸をドブ川に垂らす。

すると。

釣れるじゃありませんか。
バケツいっぱいのマッカチン、通称アメリカ・ザリガニが。


「筆者、これは味噌汁に入れると上手いぞ」
「マジで?」
と言うことで、祖母が作っていた味噌汁にマッカチンを数匹放り込む筆者。
料理の鉄人こと筆者の最初の料理。

それは。
マッカチン・味噌汁」


「僕、今日、味噌汁作ったよ!」
「え・・・?」

はてな顔の祖母と呼ばれるババアの手作り味噌汁の蓋を開ける筆者。
「ぎゃぁぁっぁあっぁぁぁぁっぁ」
「義理母さん!ぼけたの!?」
「メス豚さん、何よ、その言い方!!大体あんたがねぇ、このコをねぇ!!」

義理母ことババアとメス豚こと母の嫁vs姑バトルが始まった。
そんなバトルを尻目に筆者は味噌汁をよそい、おもむろに飲む。
さながら違いの分かる男。
うーん、マンダム。

「ジャリっ」
ドブの土的なものが口の中いっぱいに広がった。


おばあちゃんの味噌汁はドブの味。


カリスマのトラウマが出来上がった。
そしてその原因。


マッカチン。。。。



中国にいる筆者の目の前には。
マッカチン。。。。

10数匹のマッカチン。。。


シャブシャブそっちの毛である。
ノーパンしゃぶしゃぶだったら良かったのに。


1匹、つかんでみる。

うん、ザリガニ!!

ひっくり返してみる。

うん、キモイ!!
虫みたい!!



「ゴエモーン!!」
サブローの声が聞こえた。


「やいやい、五右衛門からか!!・・・良いだろう、五右衛門!!心して喰われろ!!」
「え・・・。」

筆者はおもむろに戸惑った。
いや、僕、食べる気ないし。。。
ひっくり返したら、起き上がるかな、て思っただけ(注:ボイルされてます)

てか、そもそも僕、甲殻類、苦手だし。


そう。
筆者は甲殻類が苦手だ。
俺様はじめとしてゴルフ仲間といった北海道。
北海道で食べた一生分のカニ
もう、甲殻類は勘弁です。
だって剥くのメンドクサイし。
剥く手間を考えると見返り小さいし。


そう、筆者は食べることに関しては大きな興味を持つが、食べるために労力を注ぐのを極端に嫌う。
ステーキは一口ステーキ。
餃子も一口サイズ。
ラーメンをふぅふぅするのもメンドクサイ。

むしろウィダーインゼリー、ウェルカム。
主食=宇宙食だ。
噛むのメンドクサイし。

という事で、剥く手間がある甲殻類
しかもザリガニ。
足が20本近く。
裏返すと虫みたい。


うん、キモイ!!
ブッチギリで食べないこと決定!!



「あらあら、まぁまぁ」
とウェイトレスがやってきた。
「あらあら、まぁまぁ。カリスマさん、食べ方分かる!?」


この言い方にむかついた。
甲殻類のさばき方をレクチャーしようとしている。
このカリスマに向かって。

ちなみにカリスマこと筆者は、料理が得意だ。
海老くらい剥いたことはある。
むしろ、筆者のJr.の皮以上に剥いたことがある。
いや、同じくらい。
いや、Jr.の皮の次くらいに。


ということで「あらあら、まぁまぁ」さんのレクチャーを聞く気はない。
おもむろに五右衛門を握り締め、容赦なく頭を剥いた。
「ゴエモーン!!」
「サブロー兄貴―!!」


ゴエモンの断末魔と共に(注:ボイルされています)、五右衛門の頭と胴体が切り裂かれた。
ブシュっ!!

五右衛門の脳みそが飛んだ。
筆者の首筋に。


筆者は本日、某アパレルメーカーの工場視察に行っていた。
工場視察には。
工場で作られた製品を着るべきでは!?


と筆者はお気に入りのTシャツを着ていった。
メイド・イン・その工場。

サルゲッチュなデザインのそのTシャツ。


そのTシャツの首筋に五右衛門の脳みそが飛んだ。

・・・染みになった。


隣の席に座っていた中国人カップル(注:男性2名)がおもむろに笑った。
五右衛門の脳みそがスプラッタしたことか、それとも襟首にザリガニ味噌をぶっ飛ばした筆者の間抜け面を見て笑ったのか。


それは神のみぞ知る物語。


五右衛門の足を切断する筆者。
うん、指先キモイ!!

それじゃなくてもマッカチンだ。
トラウマの元だ。

喰って上手いわけがない。
しかもメンドクサイ。


「あらあら、まぁまぁ」
と「あらあら、まぁまぁ」さんが登場した。
「君、剥き方、理解アルカ?」
そのようにまぁまぁさんが言っている(と思われる)。

筆者はおもむろに言った。
「NO」
(注:意図=下げてください)


「あらあら、まぁまぁ」さんは言った
「OK」
どうやら伝わったらしい。

英語万歳。

と思いきや。

「バキバキ」
「ぐひゃぁぁぁぁぁ」
「サブローっ!!」
サブローの断末魔とジローの叫び声が聞こえた。

(ぽいっ)
サブローの亡骸が醤油の海に放り込まれた。
「あらあら、まぁまぁ」さんによって。

「バキバキ」
「ぐひゃぁぁぁぁぁ」
ジローの断末魔。

(ぽいっ)
ジローの亡骸も醤油の海に。

(ぽいっ)x10
次々の亡骸が醤油の海に放り出される。
「ここは東京湾か?」

これまで殺めてきたシシリアからのアサシンや新宿で難くせをつけてきたチンピラや借金まみれでズブズブになったサラリーマンを沈めた暗い過去を思い出す筆者。

醤油の海にはマッカチン10数匹。
「食べないの?」と心配顔のあらあらまぁまぁさん。


筆者は覚悟を決めた。
むずっ。
ジローとサブローと五右衛門を掴んだ筆者。
息を止め、彼らを口に運んだ。


ビールが進む。
・・・色々な意味で筆者はそう思った。。。



マッカチン。。。
暗い過去と食後に残る胃液のあと味を尻目に
一時閉幕。。。