自身初のブログ?日記?立ち上げとなりました。プロフィールにも書きましたが、今後過去の書き物を含めて気が向いたときにアップしていこうかと。とりあえず、テストとして、今回の書き物は以前の書き物の「七夕について」。以下以前の書き物のコピペです。以後、筆者をヨロピク。


先日、世間は七夕というイベントで大盛り上がりをしていた。
七夕の物語とは中国の伝説だ。類話が東南アジア全般や朝鮮半島、中国・日本などの広範囲に見られるが、総じて『天に昇った恋人達が最後に大河によって引き裂かれ、1年に1日しか逢えなくなった』というお話しである。その1日が7月7日、というわけだ。

つまり七夕とはバレンタインデーに次ぐグローバルスケール(注:現在アジア地域のみ)な恋人達の日なのであるっ!!

そこで世界を股にかけるストーリー・テラーこと筆者、このいくつもある七夕話を一つにまとめることを生業にもしているため、グローバルに発展する新(&真)七夕物語を読者の皆様にシェアしたいと思う。

そう、筆者は読者のニーズを分かっている。7月7日(七夕)だからといって何かが起きるんじゃないか?と夢を抱くドリーマーたちに季節感溢れる夢物語を提供するのが生き甲斐だ。さっすが、1発屋劇団「ド○ームス」の演出家。やるべきことはわかっている。


さて、グローバル化を図るために以下6つの条件を満たさなければいけない。

①共感できること。
②感動できること。
③普遍的であること。
④長すぎず短すぎず。
⑤現世であること。
⑥世界を股にかけるグローバル・セレブリティの出演。

若干①を満たすための手法論としての②〜⑥と考えられるが、それはまぁご愛嬌ということで。
読み方はいつも通り、1行1行のスクロールダウンでよろぴく♪







では新(&真)「七夕物語」、いざ開幕。。。







場所は某国。時は平成7年7月7日午前7時。
俺は地下鉄から降り、改札を抜け、ハチ公前スクランブル交差点についた。目指すはセンター街だ。
「暑っ」
俺は俺にしか見えない友達に話しかけた。
「暑いねぇ、筆者君」友達は返事をする。

ここで読者にこの「俺にしか見えない友達」について説明をしなければいけない。









「俺にしか見えない友達」は読者もご存知のネコ型ロボットの○ラえもんのことである。

では何故改名したのか?何故俺の側にいるのか?そして何故俺にしか見えないのか?
・・・解説しよう。

この解説は野良えもんとの出逢いをまとめたものである(あくまで状況設定のクダリのため、サクサク説明)。

とある2次元の国で、やさぐれていた○ラえもん。それもそのはず。○ラえもんがいるにも関わらず、運命という名の終着駅こと決められた人生という線路からいつまでも脱線を繰り返すのび○び太(と○R西日本)。いつまで経っても○ずかちゃんと結婚できそうにない。やさぐれ○ラえもんは死ぬ前の○二子○二雄に相談した。
「ぼく消えてもいいですか?」
「制約と誓約だな・・・」○二子○二雄は言った。
内容は
①消えることはNG。違う次元で生きていけ。
②今後使用するひみつ道具は使用後に消滅する(つまり今後各種1度しか使用できない)。
③違う次元でも誰かを助けろ。

とのこと。

制約と誓約を飲んだ○ラえもん。違う生活環境に我が身を置く為、苦肉の策で3つの道具を選択した。
①タイムマシン:無差別選択の結果、平成7年の4月を選択==>消滅。
②どこでもドア:無差別選択の結果、某国(紳士な国)ハンプシャー州を選択==>消滅。
もしもボックス:『もしも世界が3次元だったら』を選択==>消滅。

○ラえもんは1人川沿いに1人立ちすくんでいた。そこへジョギングをする金髪の青年が通りかかる。
「あ・・・」
「What the fu○k is this?」
突然の異国語。○ラえもんは翻訳コンニャクがなければ英語を話せない、いけていない未来型のネコ型ロボット。困っていたところにジョギング中のカリスマっぽいアジア人が通りかかり、○ラえもんと金髪青年と目が合う。
「Hey, Hissha, look at this!!」
「○、○ラえもん・・・?」
Hisshaと呼ばれた青年から発せられた言葉は日本語であり、自分の名前である。
「Bob, don't worry about this. I will take care of it」
「What??」
まぁまぁ、ここは俺に任せてパンピーなお前はジョギングでも続けなよ、という言葉のやり取りの後、金髪少年ボブはその場を去る。どうやらHisshaと呼ばれているこのアジア人、相当外人からの信頼が厚いようだ(もちろん、この青年こそが後の世界を股にかけるカリスマ君なのだが、これはまた別の話し)。
「○ラえもん・・・だよな?」
「君、日本語話せるの?よかった・・・。」
「うわっ、マジえもんだ・・・。」
お互いの自己紹介の後、○ラえもんは現在自分の置かれている状況を説明した。
「・・・じゃぁ『野良えもん』じゃん」
この青年の呟いた語呂を大いに気に入る○ラえもん。○ラえもんは野良えもんと名乗ることになった。野良えもんは青年に聞く。取り付いてよいかと。
「まずいよ・・・。寮生活だから。それに、皆になんて説明すればいいんだよ?」
野良えもんが四次元ポケットに手を入れる。取り出したるは・・・。
「石ころ帽子ぃぃぃ」
帽子を装着する野良えもん。こうして青年以外は野良えもんをそこら辺の石ころとして扱うようになった。
この青年。単独でも世間を騒がすポテンシャルを秘めている。そこで青年と野良えもんは固い契りを交わした。「人にはなるべくぶつからないこと。人にばれないように人前ではヒソヒソ話をすること。青年の許しなく石ころ帽子を取らないこと。」これを満たせば野良えもんは青年に取り付き、いつかこの青年のために役立つことが出来る。野良えもんにとって新たな制約と誓約が加わった。


・・・時は戻り、この青年は某国へ帰国し、予備校という名の監獄へ入る前の日(7月7日)へとつながる。

「ねぇねぇ筆者君、この人ごみをスモールライトで小さくした後踏み潰して良い?」

野良えもんは危険な思想を持つヤサグレロボットになっている。3ヶ月間他人に石ころとして扱われていること、ヒソヒソ話などが相当なストレスになっているらしい。
「そりゃマズイだろ、野良えもん。安心しろよ、今に君でも俺を助けるときが来るって」
「それはアリエナイよ、筆者君。だって君はいつだって完璧じゃないか。日本人離れしているけど容姿端麗、人とは違った方向だけど頭脳明晰、ボクより足が長けりゃブツも長い。オマケに後頭部まで長いじゃないか」
「・・・何か気になるけど、まぁ○び太君よりマシかもな。でもいつかは助けてもらうときが来るって」
「そうかぁ。ところで筆者君、今日はどこに行くの?」
「○ハン○チンコタワーさ」
「・・・筆者君、文字を伏せるとこ間違ってるよ。」

そう、今日は平成7年7月7日。スリーセブンの日である。出るに違いない。チューリップがパッカパッカと開きっぱなしのコサック状態であることに違いない。負けが続いているこの青年は七夕というロマンチックな話しには目もくれず、○ハン○チンコタワーに朝から並ぶ気である。

「げっ・・・。」
目の前には長蛇の列である。多分同世代のフリーターどもが一攫千金を夢見て徹夜で並んでいるのであろう。
「どうする筆者君?やっぱりスモールライトで・・・?」
「だからスモールライトは置いとけって、野良えもん。・・・諦めるか」
「えぇぇぇっ!?」
「お腹空いたな、野良えもん。朝飯でも喰って帰ろうぜ」
「まぁ筆者君が言うなら・・・。じゃぁご飯はどこで食べる?」
「折角この国に帰ってきたんだ。ドラ焼きでもご馳走してやるよ」
「ドラ焼きーーーーー!」
嬉しそうな野良えもん。まったく何のために取り付いているのか分からない。

この時間にこの町でドラ焼きなど売っているわけがない。そのためこの周りでは1軒しかない近くのコンビにまで歩く俺と野良えもん。

「待てっこの万引き猫!」
コンビニのドアが開き、1人の少女(12)がダッシュでこちらを目掛けてくる。ヒラリとかわす青年。動きがドンくさい野良えもん。

「ドシーーンっ!!」
少女と野良えもんは衝突したらしい。

「いけない、騒ぎになる・・・」咄嗟に感じる俺。店員が追ってきている。
「すみません!!この子が!俺が世話する留学生なんですっ!国ではこういう風にやってるらしくって。お代だったら俺が払います!本当にスミマセンっ!!」俺は懸命に謝る。
俺の一生懸命な姿に胸を打ったのであろうこの店員。娘を許すことになった。

「・・・なぁ、君悪いと思ってんのか?」
「我否理解。貴方何発言?」
「この子、中国人か・・・」
「ねぇ筆者君、ドラ焼きは?」
「ちょっと待ってろよ、野良えもん。まずはこの子を助けてやらないと」
と野良えもんには目を合わせず俺は野良えもんと話す。
「我腹減。我腹減!!」
「何言ってんだ、この子?・・・なぁ、野良えもん?」
「うん?」
「・・・出せよ。」
「何を?」
「分かってんだろ、翻訳コンニャクだよ」
「え、遂に僕が筆者君の役に立つの?」
「我腹減。我腹減!!」
「仕方がないだろう?俺は中国語以外の言語を全て話せるんだが、中国語だけはまだ習ってないんだから」
「それも凄いね・・・。じゃぁ出すよ」
野良えもんはポケットに手を入れる。取り出したるは・・・。
「翻訳コンニャクゥゥゥ」

食べてしまえば2度と使えなくなる。しかし今この少女の話す言葉を理解してあげなければ、彼女の悲壮感溢れる心の叫びを聞いてあげることはできない・・・。突然現れ、宙に浮くコンニャクに驚く中国少女。しかし中国にもコンニャクはあるのか、少女は「ガッ」と目の前の食物を手に入れ、しゃがみこみ、急いで口の中に入れる。食べ終わったようだ。

「ちょっと、お腹空いてるのよ!貴方が踏み潰したそのお菓子、返してよね!」
生意気な少女の文句が聞こえる。
「ああ、これか。ゴメンゴメン」
「もうっ。って貴方中国語話せるの?」
「いや、君が日本語を話せるようになったんだ・・・。って説明がメンドクサイなぁ。まぁ取りあえず食べろって」
コンビニの袋からお菓子を取り出す少女。
「あ、ドラ焼きだっ!・・・でも一つしかないや。いいなぁ」
野良えもんが舌なめずりをする。少女はM字開脚でしゃがみこみ、パンツ丸見えであるのも気にせずドラ焼きを開封することに夢中である。
「分けてくれぇぇ、分けてくれぇえ。・・・そうだっ!!」
「おい、お前・・・」
「ビッグライトォォォ」
「おい・・・」
野良えもんはドラ焼きに照準を合わせ、ライトのスイッチを入れる。カチっ!!

しかし少女はドラ焼きを口元へ移動している瞬間であった。

ピカっ!!少女の胸元にライトが当たる。少女の胸元がグングンと大きくなっていく。急いでスイッチを切る野良えもん。その手からビッグライトが消滅する。少女は食べるのに夢中でアリエナイ大きさに成長した自分の胸元に気づいていない。

「・・・どうしよう、筆者君」
「放っておけ。いつか得をする日が来るだろぅ」
「じゃぁ逃げようよ、筆者君」
「・・・今は無理だ。俺の別部分が既に立ち上がっているため、俺が立ち上がれない」
「あぁ、美味しかった」
「なぁ、君パンツ丸見えだぞ」
「あ、ホントだ」
閉脚する少女。ちょっと恥ずかしそうである。
「ねぇ、何で私日本語が喋れるようになったの?」
「・・・2度と万引きしないって思ったろ?」
「うん、お兄ちゃんが一生懸命謝ってくれてたから」
「だからその決意を神様が認めてくれたんだよ、多分」

キラークエスチョンを何とか誤魔化し、事情を聞く俺。何と、中国で両親と離れ離れになり1人で暮らしていくことに。が、現在中国は市場稀に見る大不景気(注:アジア通貨危機の時代である)。そこで好景気(注:バブル崩壊2年後)の日本にパンダの密輸船に潜り込みやってきた。しかし、世間は甘くない。言語を話せないこと、12歳であること、などから途方に暮れ万引きし最低限の食物を手に入れていたとのこと。

「お兄ちゃん、ありがとう。何かお兄ちゃんと出会ったお蔭で日本語が喋れるようになった気がする」
「何言ってんだよ」
若干テレ気味に答える俺。
「なぁ、腹は一杯になったのか?」
「ちょっと空いてるかも」
「よし、ついて来いよ」
と、この中国少女に栄養をつけさせ、綺麗な洋服を買い与えてやる俺。彼女が試着している間に・・・。
「筆者君、まさか栄養をつけさせ一気にパックンチョ?」
「何言ってんだよ、まだ12歳じゃないか」
「でもビックライトのお蔭で胸元が膨らんだじゃないか。人間の男性は胸元が膨らんでいる女性を好むんだろう?」
「一概にそうとは言い切れないね」
「筆者君は?」
「・・・中途半端はいけないよね」
「じゃぁ筆者君が好きな育てる系のゲーム感覚なんだろう?」
「違うよ。単純に助けてるだけさ。会計が終わったら、もうサヨナラだよ」
少女が出てくる。会計を済ませ、外に出る。
「本当にありがとう!どうしたら御礼できる?」
「ほら、筆者君。御礼だってさ・・・。ゴッツァン!のタイミングじゃないの?」
「(野良に向かって)うるさいな・・・。(少女に向かって)御礼?君の笑顔で充分だよ。じゃぁな」
「エ・・・?」
去ろうとする俺の後ろで泣きじゃくる少女。ため息をつきながら振り返る俺。
「何で泣いているの」
「だって、もう逢えないって思うと・・・」
しゃがんで泣きじゃくる少女。またパンツ丸見えである。
「もう泣きやめったら。・・・じゃぁこうしよう。強くこの国で生きていくんだ!そして10年後の今日、俺らが出会ったコンビニの前で再会しよう!」
我ながら適当な返事である。
「10年なんて待てないよ!」
「仕方ないなぁ。じゃぁどうすればいいんだよ?」
「毎年この日、7月7日に逢おうよ!」
「・・・分かったよ。じゃぁ毎年この日、7月7日にあのコンビニの前で」
「うん。ありがとう。お兄ちゃん。私、毎年良い女になってるからっ!いつかお兄ちゃんに恩返しするからっ!」
「うん。じゃぁな。強く生きていけよ!」
互いに背を向ける二人。
「あ、それと」
振り返る俺。
「そのしゃがみ方どうにかしろよ!」


・・・あれから10年が経っている。俺は毎年この場所で待っている。が、直接彼女とは逢えていない。この国で生きていくのは相当辛いのであろう。彼女は徐々に女らしさを出して成長しているのであろう、

そう思っていた7年目。コンビニの雑誌から彼女にソックリの人物を発見した。野良えもんのビックライトのおかげで肥大化した胸元とあの頃を髣髴させるしゃがみ方で。



今の彼女の名前はインリン・オブ・ジョイトイ

毎年、君も僕に愛に来ていたんだね・・・。僕もこれからも毎年君に逢いにイクよ。

二人は天にも上がる思いで愛にイクのであろう。これまでも、そしてこれからも・・・。


完。