DB問題勃発

「我輩は、3つの社会問題について怒っておる!!」
某国の独裁者的首相こと、KOIZUMYは声を高らかに言った。



今回の創作系は3名のエクゼクティブ・プロデューサーのアイデアに筆者の想像を加えた創作である。政治問題アリ、闘争アリ、家族愛アリの全6部作でお送りしたいと思う。



このシリーズは、世の中に多大な影響を与えると考えている。まず、一部の方と住民には不快感を与えてしまうかもしれない。一部の方には多大な絶賛をいただけるかもしれない。いつものように、批判・反論・オブジェクションなどはスルーするので、あまり深く考えずにサクサクと読み進めていただきたい、と思う。

ちなみに、筆者の予想では、このシリーズは世の中に大きな波紋を与えた結果、若干内容をマイルドに変更された後、ゲーム会社、映画会社、単行本、漫画、アニメと次々とタイアップ化が進み、最後はドラマ化されると予想している。是非とも漫画は浦澤先生に、単行本は赤沢先生に、そしてドラマ化した際は、伊東岬に主演してもらいたいと思う。もちろん、筆者はメガホンを握る予定だ。



執筆に辺り、アイデアを下さった本作のエクゼクティブ・プロデューサーである学者、ブー、そしてS皮君を紹介することで感謝とさせて頂きたいと思う。



学者:筆者ブログでは既にお馴染みのキャラになりつつある男。ゴルフ仲間であり、麻雀仲間であり、Gコン仲間である。人生にとって全く役に立たない様々な学説や理論を作り出し、人に発表することを生き甲斐とする、生きる価値のナイ男。


ブー:SAGA出身のフレンドリー大魔神。他人に優しく自分に甘い。同じく麻雀仲間であり、Gコン仲間であり、ゴルフ仲間。SAGAをこよなく愛し、SAGA=田舎と言った瞬間に怒りのブーと化す。今回、SAGAを舞台にすることを快く了承。


S皮君:はぁ、まじぃでぇ?と母音がやたらと伸びる彼は、女性のボインをも伸ばそうとする最悪のS男。伸びない部位を伸ばす、相手の体を無理な角度に曲げる、ねじる、縛る、シバク。無理と思われる事象を必ず実現させる史上最強のS。他人を虐めることにしか生きがいを感じないその過激な思想で今回の創作の根幹アイデアを創造。






そんな彼らにリスペクトしつつ、「創作系〜DB問題勃発〜」いざ開幕。。。











某国首相のKOIZUMYは、イライラしながら首相官邸内の書斎をうろついていた。
と、突然、ベートーベンを思わせるようなチャーミングな髪型が崩れるのも気にせず、頭を振り乱しながら、叫び始めた。
「NOVAKA!!NOVAKAはいないのかっ!!」
執事は急いでNOVAKA官房長官を呼び出した。







風になびくバーコードヘアーの乱れも気にせず、NOVAKAは息を切らせながら書斎に飛び込んできた。それもそのはず、KOIZUMYの怒りの逆鱗に触れたら、役職辞任はおろか、リアルに首をはねられてしまうからである。それほどの権力を持つ男、それが某国の首相、KOIZUMY。








「首相、どういたしました?」
「我輩は我慢がならぬっ!NOVAKA、そうは思わないかっ!」
「は、ハイ!!恐れながら首相!私もそう思います!」
「そうだろう!!奴らに生きていく権利はないっ!!」
「えぇ。そうですとも!!首相の言うとおりでございますっ!」
「では、NOVAKAも我輩に賛同なのだな!?では、そのように進めていいのだな?」







(また始まったよ・・・)とNOVAKAは顔には出さず、そっとため息をついた。



それもそのはず。KOIZUMYはいつも思いつきでとんでもない事を言い出すのである。「TOKYO飽きちゃった」を理由に思いついた首都移転計画のときもそうだった。「インターネット使えばいいじゃない?」を理由に世の中から郵便を無くす郵政民営化もそうであった。「今日天気良いよね?」と遠足がてらのYASUKUNI神社を参拝したときもそうであった。







想像と感情の赴くままにモノを考え、適当な語呂合わせで言葉にする。反対する議員がいればクビチョンパ。







NOVAKAは辛抱した。「いつの日か分かってくれる・・・。」そう信じて、コトあるごとにKOIZUMYの怒りの逆鱗に触れないように注意しつつ進言した結果、ようやくその努力が実を結びつつあった。最近では(時折ではあるが)、国会やメディアに思いつくまま話し始める前に、自分の意見を聞いてくれるようになった。








さて、今度はどのような愚アイデアが浮かんだのであろう?






「恐れ多くも、KOIZUMY様。大枠は賛同でありますが、詳細についてご説明いただけませんか?」
「ぬぅ。確かに。まだ我輩もアイデアを言っていないのに、さすがはNOVAKA。テレスパス能力を最近高めてるではないか。褒めてつかわす。これっ、山田君!」
「ハイっ」
ファンキーな髪型の執事が飛んでくる。
「NOVAKAに金の座布団一枚くれてやれっ!」
「ハッ!」
ヒョロヒョロの体には似合わない身のこなしで退室する山田君こと執事。







「ありがとうございます」
「ふむ。金の座布団10枚で1%分のTB○株をソチにやろう。TOBなり何なり、好きにせい。」
「はっ。ありがたき幸せ。・・・時に、首相。何について先ほどお怒りに?」
「ぬぅ?御主が言わねば、忘れておったのに!目ざとい奴め!!・・・まぁ良い。話を戻すとするか」






(まずいな・・・)

NOVAKAは肌で感じていた。KOIZUMYが怒った振りをして、自分を呼び出すとき。
これは史上最悪の思いつきが頭に浮かんだときである。NOVAKAはこれまでのKOIZUMYの傾向からそのようなことを感じていたが対策を立てられずにいた・・・。







「我輩は、3つの社会問題について怒っておる!!何十年も、いや何百年も前から到来が分かりきっていた社会問題!!これまでの首相はあたかも『臭い物には蓋をしろ』と言った感じで目をつぶってきた。我輩は彼らに敬意を表すと共に、彼らのしてきたことが許せん!まずは、これまでの首相全員に「7日間履いた靴下」を1足ずつ送付せい!!」






(そんなことか・・・)

NOVAKAはホッと胸を撫で下ろした。確かに嫌がらせかもしれない。しかし、これくらいであれば、法の抜け道はあるはず。そう決心したNOVAKAは首相に進言した。





「かしこまりました。それでは、匿名で送らせて頂きます」
「駄目だっ!!我輩の名前を使って、堂々と送れ!」
「・・・ではそのように。それでは」
とNOVAKAは退室しようとした。







「おい、NOVAKA!話は済んでおらんぞ?」
「へっ・・・?」
「NOVAKA、7日間ソックスなど序の口じゃ」
とまるでシンデレラに怪しげな林檎を差し出す魔法婆のようなイヤラシイ笑いをするKOIZUMY。
「と申しますと・・・?」
「NOVAKA。我輩は、3点の社会問題に楔を打つ!それも今日、今すぐだ!!」
「首相、その3点の社会問題についてお教えください」
「良かろう!」
首相の笑顔はこれまでに類を見ない位にイヤラシクなっている。






「まずは地方の過疎化問題だ!!都市にビジネスが集中する。そしてその周りに住居を構え、ベッドタウンが出来上がってきた。が、そのせいもあってか、地方は高齢化が進み、過疎化の問題に直視しているではないかっ!なぜ、これまでの首相はこのような現象を問題視していなかったのだっ!」






(偉くマトモだな・・・)

NOVAKAは、これまでの努力が実を結んだことを実感した。








「次に高齢化問題だ!これは地方だけの問題ではない!全国レベルの問題だ!!このままでいけば、わが国はジジババの国になってしまう!!未来は誰に託せば良いのだ!どこにもいない若者か?この国の行く末や如何に!?」








(首、首相・・・。アンタ、改心したね・・・)

NOVAKAは、感動の余り、心でうれし泣きをした。苦節10年弱。TANAKA元首相に可愛がられ、首相となったこの我侭の啓蒙に当たり、やっとそれまでの努力が花を咲かせた。NOVAKAは歓喜のあまり、踊りだしそうであった。





「どうだ、NOVAKA。我輩の言っていることに間違いはあるか?」
「いえ、全く。確かにその通りでございます!!」
「ではソチが3点目を当ててみせよ!」
「では恐れながら・・・。私も近年、本当に問題視しておりました。北の国との問題でございますね?」
「ちがうわっ!何を言っておるのじゃ、お主は?」
「では米の国のことですか?やれ、基地を作れ、やれ肉を買えといったことでしょうか?」
「うつけめっ!ちがうわ!」
「では党内の膿のことでしょうか?」
「ちがわい!・・・全く、お前は何も分かってないのぅ」
と言葉とは裏腹に、サーカスのピエロが踊りだすかのように、嬉しそうな表情をするKOIZUMY。







(何であろう?私が気がついていない問題・・・?世界的な貧富の差か?近年続いた災害問題か?地球温暖化?中東の問題?石油の価格?なんであろう??)







「分からないようだな、NOVAKA」
かつてないほどのイヤラシイ笑顔で嬉しそうに自分のプランを言おうとしているKOIZUMY。








(まぁやっとまともになってくれたんだ。ここはおだててやるか、これからはまともな首相として役割を果たしてくれるだろう)

『首相がまともになった。』それだけで報われ、感激しているNOVAKAはそう思い、口を開いた。







「恐れ多くも首相。私には皆目検討もつきませぬ。よろしければご教授を」
「ふむ。まぁ、この点は、天才でなければ気づかないであろう。気づかなかったことを恥じるべきではない。気にするな、NOVAKA」
「はっ」
「では言おう」
誕生日に欲しかった玩具を買ってもらう少年のように嬉々とした表情のKOIZUMYと唾を飲み込むNOVAKA。














「我輩は、DebuとBusuが許せないのだ!!」
「・・・はっ?」







「奴らは、害だ!視界に入る。それだけで不快を与えるのだ!!生活の質の低下させるのだ!!我が国民は世界一、いや宇宙イチ生活の質が高くなければいけない。にもかかわらず、社会の癌である、DebuとBusuが社会でのうのうと暮らしておる!このままでは生活の質が低下してしまうではないか!排除すべきだ!!」
「恐れ多くも首相!」
「そうだろう!?お前も賛成だろう?」
「いや、賛成とか反対とかそういった問題じゃなく・・・」
「ええい、聞けぇぇぇ!」









(終わりだ・・・)

KOIZUMYと付き合いが長いNOVAKAは悟った。首相がこのモードに入ったら、とりあえず言わせるだけ言わせるしかない。その後、進言をしなければ、自分をクビにしてまでも実行してしまうであろう。そうなれば、この国は終わりである。





(とりあえず、最後まで聞こう・・・)

NOVAKAは固くココロに決めた。







「NOVAKA。私とて阿呆ではない。問題を提起して終わりにする。そんなことは、パンピーのすることだ。私は違う。よって、既に改善策を持っているのだ。むふふふふふ」
「では、首相。その改善策とやらをお聞かせください」









「改善策か・・・。そんなに聞きたいか!!」
「は、ハイ!!」
「それはだな・・・。」
とKOIZUMYはかつてないほどの微笑みをしている。
しばらくの間の後、KOIZUMYは口を開く。









「明日のお楽しみじゃ!!」
「へっ!?」




かつてないほどのジラシぷれいを楽しむKOIZUMYと「ここで焦らすか?」とハテナ顔のNOVAKA。
そんな彼らを尻目に、






一時閉幕。。。