VS亀田パパ2

匿名性をモットーとする筆者ブログなのに、亀田パパだけは本名だ、という矛盾を孕みつつ、いざ開幕。。。
(パート1は5月11日号参照)




「何や、練習しとったんか?」
「あ、スミマセンでした。さっきの茶店にいったらいらっしゃらなかったので・・・」
「トイレ行ってたとき来たんかな?そら、スマンかったのぅ」
「じゃ、一番ティーにいきましょうか!」




握り(詳細前号)について合意せずに、亀田パパから逃れ、練習に行った筆者は、亀田パパと練習後に偶然に落ち合ってしまい、1番ティーへと向かった。





1番ティーにて。360Yパー4.支配人が軽快なオベンチャラトークかます
「亀田さん(仮)は飛ばしやですからねぇ。ワンオン狙いですか?」
「何いっとんねん。そこまでは飛ばへんがな・・・。筆者君は飛ばしやか?」
「いえ、そんなに飛ばないですよ。ほら、体も細いし(注:細いがムキムキだ。下腹部は毎晩剥き剥きだ)」
「ほな、行きましょうか!」
これまで存在感がなかった偽ゴーンが前の組との間隔が適正になったことを確認した。(注:ゴルフボールが当たるとマジで痛いので前の組に打ち込まない程度の距離を開ける必要あり。ちなみに筆者は結婚式の次の日のゴルフでゴルフボールが直接ドテッパラに当たった経験がある。あと10cm下に当たっていたら、結婚直後にゴルフしたことを後悔していたであろう)




偽ゴーンの第一打。パチッと当たり、ヘナヘナとそこら辺に落ちた。
支配人の第一打。そこそこの飛距離だ。
支配人の飛球の先には4本の旗が立っていた。
「あれ、何スかね?」
「多分、先日の女子ゴルフの大会で誰がどこに飛ばした、という記録の旗だと思いますよ」
「女子ゴルファーの飛距離を越す」
筆者の本日の目標の一つだ。
「ほな、SAKURAを超えるから見とき」
亀田パパが吠え、第一打を放った。





バシッ!!
ゴルフボールが悲鳴を上げ、はるか遠くへと飛び出した。
さすが3兄弟に意味不明なトレーニングを命じるだけはある。
飛ばし屋と言われるだけはある。
かなり飛んで行った。
が、驚くほどではない。
筆者の取り巻きことマッスルやブー、そして100回に1回程度芯に当てたときのウララの方が飛んでいる。
そして、冬の間、飛距離アップに向け、血肉を吐くほどに練習を積んだ筆者の飛距離ほどは飛んでいない。






「頂いた」
横峰SAKURAの桜を頂いたときのように筆者は口ずさんだ。
筆者は構える。
筆者は流れるように打つ。
筆者ボール(NIKE)は飛んでいく。
空中で亀田パパのボールを飛び越える。
顔面蒼白の亀田パパ。
何故か顔面蒼白の支配人と偽ゴーン。
そして。








時間差を置いて、筆者の顔面も蒼白になることとなった。







第2打付近までの道中にて。
「何や、筆者君、飛ばすんやな」
「いえ、マグレっす」
「何謙遜してるんじゃ」
「いや、本当にマグレなんすよ」
「ほぉ、そうか。じゃぁ、普段はあまり飛ばないんか?」
「えぇ。仲間内でも飛ばないほうなんですよ(でも今年からは飛ばし屋と呼ばれるだろうけどね)」
「ほぉ、そうなんか。じゃ、これからはあまり飛ばさないんやな?マグレだったんだもんな?」





Huh?
(てめぇ、何クダラネェ因縁つけてんだ、コラっ)
と普段であれば、100倍にして返し、理論的にコッペパンにしてやる流れである。
もちろん、筆者は戦闘モードに入り、サングラスを外し、この因縁親父を睨みつけ・・・ようとした。







そう、思い出したのだ。
視線の先には「亀田パパ」がいらっしゃった。
ゴルフ中、凄まじい集中力のため、ピリピリし、戦闘モードに入っている筆者。
臨戦態勢になっている筆者。
が、お相手が893な方、および40歳以上のレディとあれば、ディッフェレントストーリーだ。









萎えるしかない。
黙るしかない。
皮の中に入るしかない。






「えぇ・・・。マグレなんすから、こんな当たりが2度3度と出るわけナイッスヨ・・・」
筆者は、暴力という古今東西、何だかんだ言って一番強い力に負けた。







第2打地点。
横峰SAKURAが飛ばしたとされている跡地をはるかに越えている筆者の玉(約270Y地点)。
「筆者君は、90Yくらいのアプローチはどうなんよ?」
第2打でグリーンを外した亀田パパがとても悔しそうに、そして威圧的に質問してきた。
本来であれば、メチャクチャ得意な距離である。
失敗しても5m圏内でパーは堅い。





が、しかし。
「筆者君、これベタピンに寄せたら、『洒落になんない』わなぁ」
(注:『洒落にならない』の箇所にドスが効いている)
「そ、そうっすよね。出だしバーディはヤバイっすよね」
(意:ヤバイ=素晴らしい)
「そやな・・・。『ヤバイ』な」
(注:『ヤバイ』にドスが効いている)






「ヤバイ・・・。ヤバイ・・・?ヤバイ・・・!!」
多分コンクリかなんかに詰められて、どっかのホニャララアイランド的な名前のコ汚い埋立地の土台として、使われる運命にあるのであろう。
筆者の人中柱の出来上がりである。
死んでも死にきれないであろう。






「ま、あのバンカーを避けて打ちますよ・・・」
と急遽ボールをぶち込むことになったバンカーを指差し、筆者は(バンカーに向かって)ナイスショットをかました。
その後、バンカーでも妙なプレッシャーを与えられ、わざと砂遊びに戯れる筆者王子。
気付けばパー4をトリプルボギーで上がる・・・。






その後も亀田パパから様々なプレッシャーを受け、飛距離、絶妙なアプローチなどを封印された筆者。
終わってみれば、3桁というアリエナイスコア。





その日の一大イベントであった「女子ゴルファーとの飛距離対決」も一番ホールからさせてもらえず、筆者の楽しみは、命と引き換えにお預けとされてしまった。






そして・・・。
「お疲れ様でしたーーーー!!」
「背中や肩などに(ピー)がある方(注:お絵かきの意味)の入浴はご遠慮ください」というお風呂場に貼ってあった張り紙のメッセージをガン無視して入るパパのお背中(注:風景画と龍とか鬼とか般若とかそんな感じのいたずら画き付き)を尻目に、筆者は早々と風呂から上がり、皆に声をかけた。





「ギューーーーン!!」
時速xキロ(注:多分書いたらマズイスピード)で唸りをあげる車内にて。
地獄の使者からの一言は、突然吐き出された。
「おっしゃ。飲みたいなぁ(パパ)」
「えぇ・・・(こっちが自棄酒飲みてぇよ・・・)」
「行きますか?」
突然、後部座席に座っていたオベンチャラ使いの支配人が暴言を吐いた。




「いいですねぇ(偽ゴーン)」
「よっしゃ。行くとスッカ(パパ)」
「そうしましょう!(支配人)」
「・・・(筆者)」




ピピ、プルルルル(←CTUの着音)
「あ、ちょっとスミマセン」
と神の助けごとく、筆者は携帯に出る。





「あ、筆者(さん)?夕飯どうするの?私残業するから別々で良い?」
妻と呼ばれる女性からの電話だ。
筆者の携帯の音は大きい。
どんな騒音(この車内のようなねっ!)でも話せるように設定しているのだ。
筆者は周りを見た。
既に3名には妻と呼ばれる女性の声が聞こえている。








「あぁ、良いよ・・・。今、丁度皆で一緒に食べようっ!って盛り上がっていたところなんだ・・・」
言葉とは裏腹に尻切れトンボ気味に声のトーンが落ちていく筆者。






筆者とパパのバトルは夕食&お酒の席でも続くことが決まった・・・。






一時閉幕。。。