二人の女性

世界を股にかけるカリスマ・ドリーマーこと筆者の寝室には、妻と呼ばれる女性と愛犬と呼ばれる愛らしい生き物が寝ている。

が、昨夜は二人とも外出中であった。

1人寂しく寝ている筆者。片腕には岩波さんの単語集、片腕にはサカツクの必勝本。筆者に読めない漢字は存在しないのだが、ゲームの必勝本に書かれている単語を岩波サーチすることを趣味とする筆者にとって、この夜の活動こそが就寝前の生き甲斐である。またこの2つの読み物、総重量で計算すると、3kgはある。勉強しながら筋トレをするあたり、「時間は作り出すもの」と信じてやまないカリスマの筋トレ方法でもある。

ハッ。

いけない。いつの間にか瞼と瞼がフレンチ・キスをしていたらしい。そして筆者の股間はパリのエッフェル塔よろしく聳え立っている。

筆者は寝ていたらしい。目が良くなるディバイスこと眼鏡を外し、筆者は部屋を暗くし、寝ることにする。世界を股にかけるカリスマの長い一日の戦いが幕を閉じ、次の戦いまでの束の間の休憩を迎える。

ガチャガチャっ。

筆者の寝室から300mほど離れた自宅のドアが弄られる音がする。その後ドアが開く音が聞こえ、

「待った?」
「ごめんね」

という2人の女性の声が聞こえる。

ちなみに音速とは毎秒300mほど進むらしい。ということは、この声が筆者の耳に届いた頃には、彼女達は1秒間も動くことが許されているということだ。

「侵入者には気をつけろ」
筆者の家訓である。筆者の爺が死の床の間で発した意味不明の言葉である(マジ話)。

どこかで聞いたことがある声がドア付近から聞こえる。

そう、それは筆者の銃口の濡らしたランキング2004年度の第1位を獲得した柴崎KOタンと第2位を獲得している佐藤AIたん(以降KOタン、AIたん)である。ちなみにAIたんは過去10年間、トップ5の座を維持している。

KOタン:ゴメンね、筆者、遅くなって。
AIたん:寝てた?
筆者:ああ、いいよ、別に。
AIたん:今日は奥さんいないって言ってたから、来てもいいかなぁって思って。
KOタン:熱いなぁ、脱いでも良い?
おもむろに上着を脱ぎだすKOタン。傍らではAIたんも脱ぎ始める。

チラリ。
KOタンのスレンダーな鎖骨が見える。やはり鎖骨はスレンダーな女性に良く似合う。


ハラリ。
ノースリーブのAIたんの肩からブラの紐が見える。ブラの肩紐は細いものに限る。


筆者のエッフェル塔と体を結ぶ体内ではマグマがグツグツ言わんばかりだ。

KOタン:ちょっとぉ、何でアンタまで脱ぎ始めるのよっ!
AIたん:ってゆうか、今日アンタよばれてないでしょっ!
絶世の美女2名が筆者のベットで口げんかを始める。


なぜ、筆者は夢の中まで女性のケンカの原因にならねばならないのか?

♪ケンカはやめてぇ、二人を止めてぇ〜♪
誰も二人のケンカを止める人はいない・・・。

筆者:ちょ、ちょっと待てよ(キム宅風)!俺の前でケンカすんなよ
二人(口々に):だってぇ。
筆者:ほら、そんなに口尖がらすなって(尖がらせんのは先っぽだけでいいんだぜ)
二人:うん・・・。
筆者:俺が二人を同時に呼んだんだよ。時間は限られてる。俺も、君たちも忙しいだろ?だったら一緒でいいじゃんか。
二人:そうね・・・。
二人が脱ぎ始める。筆者のマグマは噴火寸前だ。



KOタンが先に近づいてくる。そして筆者の耳たぶを攻めてくる。
筆者:ちょ、止めろって
筆者は異常なまでのくすぐったがりである。床の間ではオフェンスしかしたことがない。執拗に耳たぶを攻め続けるKOタン。
筆者:だ、マジ止めろって!!









突然、耳元で獣が「キャンっ」と声を上げる。目を開ける筆者。



どうやら寝ている筆者に悪戯しに来た我が愛犬をシバイテしまったらしい。
傍らにはスヤスヤ眠る妻と呼ばれる女性。
どうやら筆者は夢を見ていたらしい。



夢。。。それは自分の欲望を映し出す形のナイ物語。。。一刻も早く今の夢の続きを見るために、


一時閉幕。。。