写真撮影
世界を股にかけるカリスマ・モデルこと筆者は、本日もカリスマ・女性誌の写真取材に追われていた。本日のテーマは「週末のラブラブ・カップルの過ごし方」。
筆者は、ポルシェを軽く飛ばし、郊外の撮影ハウスに入る。
筆者:おはようございます!
元気良く撮影クルーに挨拶する筆者。クルーに好かれること、それが仕事を円滑的にこなす上で最も重要な要素の一つだ。
AD:筆者さん、おはようございます。まだ機材待ちです。スミマセン!よろしかったら、コーヒーなど揃えていますので、コチラへどうぞ!
カメラマンという鬼スタッフの一番弟子が筆者を誘導し、ア・カップ・オブ・カフィーを注ぐ。違いの分かるカリスマこと筆者の睡魔は一気に飛び、体中にカフェインパワーがみなぎってくる。
KO:筆者さん、おはようございます!今日もよろしくお願いします!
事務所の可愛い後輩こと柴崎KO(以下KO)が筆者に声をかけてくる。本日のメインはKOだ。所詮、女性誌の撮影。筆者がメインを張るほどでもない。ここは可愛い後輩のプロモーション活動に勤しむとでもしよう。
撮影は順調に進む。本日の衣装のブランドはラルフ・○ーレンのようだ。
AD:それでは次のシーンに入ります!筆者さんはこのイス(食卓のイス)に腰掛けてください!
筆者:でもカメラに背中向けているけどいいの?
AD:えぇ。斜め後ろから取りますんで!
筆者:OK.
AD:それでKOさんは、筆者さんの上に腰掛けて、抱き合っていただけますか?
筆者:うん?ちょっと確認ね。それって俗っぽい言い方で言うと、「お弁当スタイル」ってこと?
AD:ええ。まぁ、何ていうんでしょうか。テーマとしては、「週末の朝ごはんを食べた二人が『美味しかったよ、チュッ』と抱き合うヨーロピアンなテーストの写真を撮りたいと思いまして」
筆者:なるほど。KO,分かった?
KO:ええ。
AD:それじゃぁよろしくお願いしまーす。
と撮影に入る。筆者が食卓のイスに腰掛け、その上にKOが腰掛けてくる。KOの長く、洗い立ての髪が筆者の鼻孔をくすぐってくる。
筆者の股間の上に腰掛けるKO.KOは筆者の下腹部にそのスレンダーな下腹部をわざとこすりつけているようだ。必然的にそのサイズを大きくする筆者の下腹部。
筆者はKOの耳元で小声で囁きかける。
筆者:ちょっとKO,お前わざとやってないか?
KO:えぇ?そんなことないですよぉ。ちょっと座りにくいから。
AD:それでは撮り始めまーす。
二人:よろしくお願いしまーす。
シャッター音が小刻みに心地よいリズムを鳴らしていく。
AD:もし良かったら二人でちょっと顔を見つめたり、話し合ったりしてていいですよぉ。こっちは自然な表情を押さえて行きますんで!
筆者:ごめんな、KO.何か下半身邪魔してない?
KO:ううん。ちょっとくすぐったいけど、気持ちいいかも。
筆者:ば、馬鹿。何言ってんだよ。
KO:だって筆者さんとずっとこうしたかったし。
筆者:えっ?どういうこと?
KO:もぅ、皆まで言わせないでよ。
筆者:おいおい。俺こういう雰囲気苦手なんだよ。
KO:でもそんなこと言いながらも、下半身はドンドン大きくなってるよ。
筆者:だから、そういうことになっちゃうから苦手なんだって。
KO:もう何それぇぇ!?
と笑う二人。
KO:もぅ、筆者さんって超可愛い!
と筆者の頬に唇を当てる筆者。
AD:あっ!それ超良いですねぇ!もしそれOKでしたら続けていただけますか?
KOが筆者の頬に口付けながら、そのか細い吐息を耳元にそっと吹きかける。徐々にその呼吸のリズムが早くなってくる。どうやらKOは興奮してきたらしい。
KOを抱きしめる筆者の腕も徐々に力を込めていく。
キュゥ!!
という苦しそうな声で筆者は目を開ける。
筆者の腕の中には、苦しそうな表情でもがく、毛むくじゃらの愛犬が抱きしめられていた。
夢。。。それは自分の欲望を映し出す形のナイ物語。。。一刻も早く今の夢の続きを見るために、
一時閉幕。。。