パーマン 前編


パーマンにならないか?」











世界を股にかけるカリスマ・ヒューマンこと筆者をパーマンの生みの親、バードマンがリクルートしたときの台詞である。しかし、この言葉がキッカケでバードマンがそのショボイ生涯に幕を閉じることになったことは言うまでもない。そして、その後に起こることになる世にも恐ろしい物語の序曲であったことですらも・・・。





順を追って説明しよう。






今回の説明は必然的に長くなってしまう。よって、本号では、バードマンの生涯の幕を閉じるところまでを紹介し、次号では世にも恐ろしい物語をご紹介したい。





まず、9月に入ってから平日は、平日は必ずアップデートしていたこの筆者の日記を昨日はお休みしてしまって申し訳ない。ここに御詫び申し上げる(と言っても謝っているつもりはサラサラないけれども)。





さて、マメという言葉がカリスマ的に似合う男こと筆者が、何故ブログのアップを怠ってしまったのか?




そう、それはバードマンにまつわる今回のお話しに巻き込まれてしまったからである。



それでは、順を追って説明しよう。創造系「パーマンにならないか?」。


いざ開幕。。。









言わずとも知れた世界を股にかけるカリスマ・エリートサラリーマンこと筆者は悩んでいた。そう、出来る男は違うのである。あまりにもデキスギ君のため、次から次へと人が頼ってくるのである。





「時間は作るもの」





今は亡きカリスマ主婦こと筆者の母が死ぬ間際に床の間で繰り返したたわごとである(実はまだ生きている)。





とは言うものの、やはり1日は24時間。ジャックバウアーにですら24時間しか許されていない。よって、どんな人間であれ、キャパシティは限られてくる。


そこで筆者は考えた。


そう、筆者と同じ能力を持つカリスマ的な人材がいれば良いのではないか、と。




が、筆者が指示を忠実に行なうことを生き甲斐とするパンピーどもは、例えそ
の人材が筆者と同じ能力を持っていたとしても、筆者にメロリン・ラブなため、筆者の言うことしか聞かない。よって、現場を混乱させない方法はただ一つ。






そう、筆者と同じ顔を持つ、クローン人間を作るしかない。


が、今のテクノロジーではそんなことは出来ない。



そんなジレンマが筆者を悩ませている昨今、筆者が愛すべきサッカーチームに指示しているときに、ある人物が筆者の家の窓から声をかけた。そう、その人物は1人乗りのUFOに乗った不思議なマスクをつけた男。



・・・お待たせいたしました。例の男の登場です。



バードマン:なぁ、君は「筆者」と言うんだよね?
筆者:(突然声をかけて来た無礼な来訪者にむかつきながら)ほぅ、そういう君は?
バードマン:私はバードマンというものだ。
筆者:(初対面の筆者に向かってタメ口を使用する目の前のSM大王もどきに向かって)ほぅ。・・・で、そのバードマン君が何のようだね?


コミュニケーションスキルがゼロな頭の悪いSMもどきの話をまとめると:
①現在地球にはパーマンは4人いるが、全員無能。
②よって第5号兼エースとなるべき人材を探している。
③そんな折、カリスマ・ヒューマンこと筆者の噂を聞いた。
④よってリクルーティングに来た

とのこと。

以上のことを説明するのに15分もかかったSM大王モドキと辛抱強く聞く筆者。





全てを話し終わった異常なまでに目が大きいSM大王に向かって、カリスマは一つ質問した。





筆者:君の言いたいことはよく分かった。が、筆者の周りの社会、例えば会社は筆者の指示を待つパンピーどもが多い。私がパーマンとして活躍している間、彼らの活動を指示出す人材がいなくなってしまう。あるいは、筆者がパーマンとして活躍し始めたら、どうせ世の中のパパラッチどもが写真を撮ったり、マスコミどもが記事にするであろう。その際、筆者にはアリバイがない。イケテイナイ先人とも言うべきか、パーマン1〜4号は、どのようにアリバイ工作をしていたのだね?
バードマン:それはだね・・・。



とこのイケテナイSM大王は、コピーロボットの説明を始めた。



筆者:なるほど。この鼻を押せば、筆者のクローン人間が出てくると。で、このボタンを再度押せば、コピーロボットに戻る、と。そういうことなんだね?
バードマン:あぁ、そうだよ。
筆者:なるほど・・・。




と、ここでWIN−WIN関係が構築された。

筆者にとっては「時間がないーー>クローン人間が欲しい」というメリットが。
バードマンにとっては「最高のパーマンを認定する」というメリットが。



が、筆者は考えた。


「時間がない」から「クローン人間がほしい」訳であり、パーマンの任務を遂行していたら、「時間がない」という当初の問題は永遠に解決できない。


よって、筆者は心を決めた。



所詮世界は弱肉強食。弱いモノは強きモノを生かすために生まれてきた運命。


バードマンは筆者を生かすために生まれてきた。それが運命。



筆者:アァタタタタタッ!!
筆者は得意の南斗の拳をバードマンにお見舞いした。


バードマン:あでぶっ!



とアベシとヒデブのアイノコのような中途半端な言葉を発し、例の男はそのどうでも良い人生の幕を閉じる。


筆者の手元に残ったもの。そう、それは



コピーロボット


筆者は、そのロボットの鼻をおもむろに押した。




ボワワワワァァァン。

突如、そのロボットは究極的なカリスマ的青年へと変化していく。そう、それは筆者が鏡を見る度に鏡の中から筆者を睨みつける、例の美青年である。


喋らずともカモシ出すそのカリスマ的な雰囲気。そう、ロボットは筆者のコピーをつくったのであった。


筆者(本物。以後本物):よぉ。
筆者(コピー。以後コピー):やぁ
本物:よし。じゃぁ役割分担を説明しよう。


カリスマは本物とコピーの役割分担をまとめた。
本物=パーマンとなり、世のため人の為、悪を潰す。
コピー=本物となり、本物の普段のビジネス、および本物に頼ってくるイケテナイパンピーどもに指示を出す。




コピー:ウン、いいよ!パーマン生活頑張ってね!世のため人の為、悪を徹底的に潰してね!!



コピーは本物の言うことを聞き、颯爽とアルマーニクールビズに身を包み、颯爽とオフィスに向かう。


本物:おぅ。じゃァな!私生活は任せたぜ!!


とコピーをオフィスに送り出し、本物は自宅のドアに鍵をかける。



そう、本物には大切な任務が待っていた。愛するサッカーチームの経営という仕事が・・・。






カメラは筆者に渡し忘れたパーマンヘルメットを持ったままのバードマン(死骸)をパンした後にコピーを豪邸から送り出し、愛するサッカーチームの経営という虚構の世界へ逃げ込む本物を写しフェードアウトしていく。


画面に「待て、次号!」というエンドロールを残しながら・・・・。
一旦閉幕。。。