1周年③

10月11日(火)の朝が空けた。寝室のドアの前ではドアが開くのを座って待つ、我が愛犬こと忠犬ハチ公
おもむろにベッドから降りたカリスマはカーテンを明ける。







シャッ♪













目の前に広がるのは、曇り空と激しい雨。









そう、本日のメインイベントこと「ドッグランでの大冒険」はこの時点でキャンセルが確定された。
うな垂れる筆者を尻目に、ハチ公は「ドアを開けれくれぇぇぇ!ジュリエットに会いたいんじゃボケェェェ」と筆者に目で訴える。







仕方なくドアを開け、犬を部屋から出す筆者。愛犬は一目散に1階へと向かい、ジュリエットの元へとダッシュする。







ジュリエットを発見した我が愛犬ことロミオ。
が、ジュリエットの腰には見慣れないものがっ!

















そう、雌犬が生理になったときの紙おむつである。わが愛犬ことロミオにとっては貞操帯のような働きを兼ねている。







ロミオ:ぐるぁぁぁぁ、なんじゃこの紙おむつはっ!?出来へんやんけ!
ジュリエット:ごめんなさい、ロミオ・・・。お父様がこれを着けろって聞かなくって・・・。私もアレしたんだけど、お父様がどうしてもアレなんで・・・。
ロミオ:くっそぉぉぉ!!モンタギューめっ!!









と明け方から卑猥な会話を繰り広げているっぽい我が愛犬ことロミオ(仮名)とペンション山の愛犬ことジュリエット(仮名)。そんな会話を尻目にカリスマは、その白い歯をさらに白くするために、ブラッシングを行なっている。










朝食の場にて。


貪るように朝食を食す妻(と呼ばれる女性)とブルジョワ的にモーニンを楽しむカリスマこと筆者(二日酔いでご飯が咽を通らない模様)。普段は足元でじゃれている我が愛犬も本日ばかりはジュリエットとしけ込んでいる。貞操帯がある、と理解しているカリスマはそんな二人を放っておき、朝食(日本茶と御新香)を楽しんでいる。さすがブルジョワ。健康には目がナイ。











と、ロミオとジュリエットが視界から消えていることに気付くカリスマ。おもむろに全世界の女性の憧れの的であるその腰を颯爽と上げ、2匹の行方を捜す。その視線の先には・・・。












紙の破片。
貞操帯と思われるモノの破片。
貞操帯の吸収体。









が点々と置いていかれている。








それらを追いながら、青ざめた顔で2匹を探す筆者。さながらその風貌は、ストッキングーー>下着(上の部分)――>下着(下の部分)――>ベッドへと足を運ぶサエバリョウ、もしくは黄色いM&M(ナッツ入り)を追いかけ、家の駐車場へとおびき出されるETのようであった。













カーテンのウラ。そう、そこにロミオとジュリエットがいた。幸せそうに、二人で寄り添い、目をつぶっている二人が。まるで、例のクスリを服したロミオとジュリエットのように。











彼らはモンタギューが取り付けたであろう貞操帯を食いちぎり、二人で「お互いの体」という禁断の果実を口に入れてしまったのであろう。その二人の姿は、まるで高校教師の真田さんとどう見ても高校生に見えない桜井さんが出演した「高校教師」のようであった。。。













こういうとき、男は責任を取らねばイケナイ。男たるもの、自分が犯した間違いの責任は自分で取らねばならない。











父親として、そして兄貴として、筆者はそっとロミオを起こし、彼の今後の成長のためにアドバイスを告げるのであった・・・。
















「バックレるぞ」・・・。















やり逃げ。それは古今東西、カリスマが行なってきた悪事・・・。











「お前も筆者のようになるんだよ・・・」とニヤリと笑う筆者の横顔と1周年の話ではなく、我が愛犬のチェリー喪失談になってしまったのこのお話を尻目に








一時閉幕。。。