シナリオの勧め

「男たるもの、自分を追い込むためにも口に出せ。(裏読みすると、非常に深いコメント。詳細10月19日号)」
世界を股にかけるカリスマこと筆者がリスペクトして止まないダンディ・オブ・ダンディこと筆者の父が、幼少時代の筆者に口酸っぱく言い続けた3条のひとつである。


この言葉を受け、世界を股にかけるカリスマ・ストーリークリエーターこと筆者は考えていた。
我が身を追い込もうと。自分を高みに導こうと。


本日のカキ物、先日観た劇団キャラメルボックスの「クロノス」やレンタルビデオで借りた「10日で男を振る方法」によって触発されたものである。クロノスの原作は梶尾真治の「クロノスジョウンターの奇跡」。一見の価値アリ!の作品だ。このクロノス。本日紹介するシナリオのセオリーを十二分に応用し、超感動の作品となっている。ちなみに2時間程度の演劇で筆者は1時間が終了した頃から号泣のしっぱなしであった。キャラメルボックスについて詳しくはコチラ。
http://www.caramelbox.com/



まず、筆者の背景を考えると、筆者はブッチギリの感動系のお話を書くのが好きだ。
がしかし。
最近、というよりもブログを立ち上げた時点で「違う意味でのブッチギリのお話」は書いているが、ブッチギリの感動系のお話を書いていないことが判明された。
そんな折、「クロノス」や「10日で男を振る方法」を観て、自分を追い込むことで、ブッチギリの王道系の感動のお話しを書くことを決めたのだ。そこでブッチギリの感動話を書くためのハウツーである「シナリオの書き方論」について今回のカキ物では触れたいと思う。触れるに当たり、例として挙げる漫画のネタばれにならないように、気をつけながら説明したいと思ふ。

それでは「思い当たりマッタリ系」シナリオの勧め、いざ開幕。。。




筆者のカキ物の師を勝手に自称するA鬼氏と言う人間がいた。彼がどこかの「シナリオの書き方」的な本をパクッタ自論によると、物語とは「普遍的な超目標、超目標に向かった貫通行動、対立とクライマックス、そしてカタルシスがなければいけない」とのことだ。



うろ覚えの記憶を解説しよう。

まずは超目標。

物語における主人公とは「その気持ち、分かるっ!」と共感してもらわなければならない。そのため、主人公は物語を通して最後に達成すべき目標、つまり超目標という物を持っている。この超目標とは超シンプルで普遍的でなければいけない。そこで様々な漫画の主人公とその超目標を筆者の主観で比較しよう。
漫画名:スラムダンク。主役名:桜木花道。超目標:特定の女性に愛されたい。共感レベル:分かるっ!
漫画名:からくりサーカス。主役名:才賀勝。超目標:しろがねに(皆に)幸せになってほしい。共感レベル:分かるっ!
漫画名:ハンターハンター。主役名:ゴン。超目標:ジン(父)を探し当てる。共感レベル:分かるっ!
漫画名:ワンピース。主役名:モンキーDルフィ。超目標:海賊王になる。共感レベル:ふぅぅん。
漫画名:ドラゴンボール。主役名:孫悟空。超目標:強くなる。共感レベル:ふぅぅん。
漫画名:天使な小生意気。主役名:天使恵。超目標:男になる。共感レベル:意味が分からない。




続いて貫通行動。超目標を達成するため、主人公が物語を通して展開する行動のこと。この行動が物語の話の軸になる。この貫通行動に対しても共感レベルが高くなければいけない。先の主人公比較を用いて説明しよう。
漫画名:スラムダンク。貫通行動:バスケの神奈川大会制覇。(貫通行動への)共感レベル:分かるっ!
漫画名:からくりサーカス。貫通行動:強くなり、大ボスを探しあて、倒す。(貫通行動への)共感レベル:わかるっ!。
漫画名:ハンターハンター。貫通行動:父を探すため強くなり、仲間を引き込み一緒に冒険する。(貫通行動への)共感レベル:わかるっ!
漫画名:ワンピース。貫通行動:ワンピースを得るために仲間を入れ、グランドラインを横断する(貫通行動への)共感レベル:分かるっ!。
漫画名:ドラゴンボール。貫通行動:右往左往する(ドラゴンボールを集めたり、魔人ブゥを倒したり)。(貫通行動への)共感レベル共感レベル:ふぅぅん。
漫画名:天使な小生意気。貫通行動:右往左往する(友達を悪から守ったり、すげぇ適当)。(貫通行動への)共感レベル:あっそう。


つまりレビューすると、超目標と貫通行動への共感を得るコツとは、シンプル&普遍的、そして初志貫徹で一貫していること、となる。そこに面白い設定(例:仲間を引き入れる、回想シーン、書き方の工夫など)があればなお良いとされている。


さて、対立とは、物語をハラハラドキドキさせる要素である。概念としては、「超目標に向かって貫通行動をする主人公を阻む要素」なのである。先の漫画の場合、ほとんどがスポーツもしくはバトルモノのため、「主人公の目標達成を阻む強敵」となる。ここで、主人公は頑張って、努力して、その強敵を乗り越える。時には負けて、ボロボロになっても再度頑張って強くなり、再度挑戦する。この過程こそが、ハラハラドキドキさせる由縁なのである。また対立は1つめよりも2つ目、2つめよりも3つ目の対立の方がレベルが高い方が良い(理由:後記)。そういった意味ではドラゴンボールなどは、ピッコロの時点で既にやばすぎたのに、サイヤ人、人造人間、魔人ブゥと戦いのレベルがアップしまくっているため、その点だけは良いとされている。


クライマックスとは、いくつかある対立の中で、最も終わりに近く、そして最も高いレベルでの対立であることが望ましい。連載終了の漫画のみで言えば、ドラゴンボールではVSブゥ、スラムダンクではVS山王といった具合に。読者とすれば、超目標=分かる!貫通行動=分かる!対立1=ハラハラ、対立2=ドキドキ、対立3=ハラハラ+ドキドキとなっているように、ハラハラドキドキ感がマックスの状態。

そしてカタルシス。基本的にはクライマックス後ホッとする瞬間からエンディングのこと。
スラムダンクで言えば、山王に勝った瞬間〜その後の話。ここをホッとさせるためには、気持ちよく終わること。つまり納得がいく展開にすることがコツ。

さて、これらがA鬼氏が「シナリオ・台本の書き方」に書いてあったことをまるであたかも我が理論のように筆者に語ったことのうろ覚えである。

では、筆者はこのようなシオリーにそって執筆しているのであろうか?試しに創作系を読み返してみよう。
筆者の最近の自慢作、DBスクエア(詳細11月9〜16日)

・・・DebuとBusuからお叱りを受けそうだ。

名作中の名作。七夕(詳細7月27日)。

・・・超目標すらナイ。









いやいや、創作系はギャグ系ですから、と思ひ出系を調べてみよう。
永遠の名作、初デート(詳細8月5日)。

・・・お話しとして成立していない。



ブッチギリの代表作、筆者先生(詳細8月30日)。

・・・対立すらナイ。










いやいや、思ひ出系も笑い専門ですから、と創作系のいい話シリーズを見てみよう。
ブッチギリのエエ話、パンチライン(詳細8月11日)

・・・タイトルからして既に終わってる。


悲劇中の悲劇、カラフルな君(詳細9月8日)

・・・盛り上がりすらない。むしろツマラナイ。




いやいや、創作系の極みであるサカツク系を見てみよう。
筆者オーナー。
・・・読者置いてます(除く一部のマニア)。






と、言うことで、次回の創作系はブッチギリの感動系かつA鬼氏の理論(超目標、貫通行動、対立、クライマックス、カタルシス)を応用したいと思う。ご期待あれ!


我が身を追い込んでしまった後悔を尻目に



一時閉幕。。。