近況

世界を股にかけるカリスマは窮地に立たされていた。そう、先日(11月28日号)の「シナリオの勧め」において、自らの創作系をケチョンケチョンにしたのみならず、「やるよっ!」みたいなことをほざいてしまったからである。まるで(名実が揃っていない)どこかの大学生のように・・・(そう言えば今年はどこの大学が優勝したんだろう?)。
そう言った訳で、ストックしていた創作系は全てお倉入り。その他のストックの「サカツク系」などで何とか時間をつぶし(サカツクマニアを喜ばし)、後に名を残すであろう大作(10話モノ)の完成を待っていたのである。が、サカツク系も遂にネタ切れしてしまった。そんな訳でカリスマは窮地に追い込まれてしまったのである。
よって、本日のカキ物は「困ったときの『思い当たりマッタリー近況―』」なわけである。

ウーンと、近況?



・・・カワラネーよ。



と、ここで閉幕することも考えたのだが、それではアレなんで、仕方が無いから近所の行きつけの飲み屋の常連と看板娘の悲恋話でもすることにしたカリスマ。


彼女の名前は阿見(仮名。アミと打ったら「阿見」と一発目で漢字変換されるサカツク狂いの筆者のパソコンに敬意を表するため「阿見」となった)。大学3年生で就職戦士に正になろうとしているイケメン女性だ。彼女は裏の顔を持つ。それが筆者が常連である飲み屋「親父(仮名)」の看板娘という顔だ。

このお店、やたらと年齢層が高い店だ。常連の若手と言えば20代(ギリギリ)の筆者。そして世界を股にかける日本の某メーカーのタカオ君(30代前半。仮名)。この2名が若手。それ以外は皆40代以上だ。このお店の値段は限りなくカリスマプライシングである。

そんな飲み屋の看板娘の阿見ちゃんは皆の人気者だ。週末の夜しか働いていないため、週末の夜は常連さんで店が混むこと間違いナシ。タカオ君はどんなに忙しくても、週末の夜は7時から必ず店に行っている。


筆者は先週木曜日の9時頃、仕事を切り上げ、飲み屋「親父」へと向かった。特に用事はナイ。が、目の前で(注:「親父」は特大TVを店に出している)「どっちの料理ショー」を大スクリーンで見たかったのだ。

飲み屋「親父」にはタカオ君とタカオ君の後輩「鬼」ちゃんがいた(仮名。阿見とくれば鬼でしょ)。そして、阿見ちゃんも店で働いていた。どうやら店が忙しかったらしい。

ちなみに、タカオ君的な女性の優先順位は①阿見―ゴ、②鬼、③その他となっている。鬼はあくまで阿見―ゴの抑えでしかない。が、タカオ君的には阿見―ゴの前だからといって鬼ちゃんを無下に扱うことはできない。


さて、このような状況で、筆者が飲みに行った時には店も落ち着き始め、阿見―ゴが帰ろうとしている状態。筆者はいつものようにカウンターに座るタカオ君の隣に座り、鬼ちゃんに挨拶をしながら、阿見―ゴにオープニングドリンクを頼み、会話をする。
筆者「あれ、阿見ちゃん、今日はどうしたの?」
阿見「何かマスターに救援を求められたので、取りあえずって感じです。でももう上がります。」
筆者「あ、そうなんだ。ところで阿見ちゃんはお酒飲めるの?」
阿見「えぇ、ちょっとだけなら」
筆者「じゃぁ俺ら(筆者とタカオ君、そして鬼ちゃん)と飲もうよ」
鬼「いいですねぇ。確か阿見ちゃん、就職活動中だよね?私の経験でよかったら教えてあげられるよ」
阿見「いいんですか?」
筆者&タカオ君「ああ、来い来い!オッチャンらがおごっちゃル!」

と言うことで阿見―ゴの捕獲に成功する筆者。阿見―ゴ命のタカオ君は「筆者君、よくやった!」と狂喜の舞を繰り広げんばかりのテンションだ。
・・・もちろん、タカオ君には地獄が待っていた。


そう、阿見―ゴは彼氏いない歴3年だったのに、先週彼氏ができてしまったのだ。

筆者(肩を激しく落すタカオ君を尻目に)「マジ?よかったジャン。写真見せろ、写真」
阿見「えぇ?恥ずかしいなぁ」
と言いながら携帯で撮った写真を見せる阿見―ゴ。彼氏はスポンジ片手に風呂桶に服を着たまま入っている。どうやら風呂掃除をしているようだ。
筆者「これ、おもろいショットだね。誰の家?(誘導尋問@セクハラギリギリ)」
阿見「私の家です。私の手が荒れちゃったんで、代わりに掃除してくれたんです」
筆者「へぇ優しいネェ」



ここでタカオ君は悩みぬいた。
そう、タカオ君としては、阿見ーゴが売り切れたため、彼の照準を鬼ちゃんに向ける。そのための起死回生の一言をさり気無く、とは言えドカーンと阿見ーゴに話しかけるフリをして鬼ちゃんに伝えなければならないのだ。

仮に筆者がタカオ君の立場であれば、こういうだろう。
筆者「いいねぇ。ラブラブで。俺もそう言うの憧れるなぁ」
そうすれば、会話はつながるであろう。例えばその場にいたカリスマが
カリスマ「えっ?タカオさん(筆者さん)、彼女の風呂桶洗うんですか?」
筆者「あぁ、俺は自分が好きになった人のためなら何でもやるからね」
阿見&鬼「やさしーい(ハート)」




タカオ君は悩みぬいた。
そして起死回生の一言を言った。














タカオ君「何やネン、掃除て。柔男やな」






タカオ君の起死回生の一発、あえなく撃沈・・・。
多分、タカオ君的には、悔しさが先にきてしまったのだろう。あるいは、鬼ちゃんがいるため、悔しさを素直に表現できず、悩みぬいた一言だったんだろう。





タカオ君の冥福と阿見―ゴの幸せ、そして大作(10話モノ)が出来ることを祈って


一時閉幕。。。