〜ヒトミ〜

世界を股にかけるカリスマ・ストーリー・クリエーターこと筆者に出会いが待ち受けている。それも明日からの3連休の話だ。


実は年末の12月30日に飲み会を行なう予定だったのだが、その飲み会にカリスマは参加しなかったのだ。筆者の大学時代の取り巻きどもはさぞ悔しかったにちがいない。
奇しくもその日のお昼は近所の餅つき大会をしなければならず、餅つき奉行との呼び名の高い筆者は近所のエースとして餅をつきに行った。が、しかし。


そこは振舞い酒に返し酒の世界。
結局、旧友との出会いの準備のために酔いつぶれてしまったカリスマは、マーライオンばりにゲロを噴射し、寝込んでしまったのだ。




そんな年末から2週間。
明日の出逢いは、
世界を股にかけるカリスマ・コケコッコこと3歩歩いたら記憶を失う男、通称「宅さん(仮名)」)。
世界を股にかけるカリスマSE(自称サッカーの柳沢に激似)。
体に1滴の血も流れていない非人間。
事故を起しまくった旧国鉄系会社が大好きな電車男
30になってもロミオを追い求めると豪語する自称ジュリエット。
電池が切れても同じ戯言を繰り返すファービー
といった世界を股にかけるカリスマこと筆者を中心とした6名のシモベとの出会いとなっている。





年末のリベンジが出来る・・・。
しかも集う場所は蔵王。正に、世界のキングとなるべくして生まれた筆者に相応しいスキー場ことThe王。


しかも筆者はカリスマ的なスノボの腕前から引退し、はや3シーズンが経つが、久しぶりにスノボでもやろうかね、と軽い気持ちで参加するのだ。
そんなこんなでまたもやキャラメルボックス創作系を執筆するハメになってしまった。




さて、このキャラメルボックス創作系の縛りとは:

① このカテゴリーを書く際は、宅さんやカリスマSEなどの学生時代の仲間連中と会うことが決まり、意気揚々としているときに書く、
② 大好きな劇団(キャラメルボックス)の演目名を拝借し、全く別の物語を書く
③ 想像と妄想で考えずに執筆

となっている。いつも通り、キャラメルボックスファンの方以外には楽しさが全く分からない創作系であるとともに、ファンの方の怒りを買わないように気をつけているのだが、もし仮にお怒りを喰らったとしても、あえなくスルーするので、そこんとこはご了承頂きたい。




今回の演目名は「ヒトミ」。詳しいリンクはコチラ。
http://www.caramelbox.com/stage/hitomi2004/index.html
ちなみにこの演目は筆者の愛する演目トップ3に入る名作であり、キャラメルにしては珍しい悲劇である。
事故にあいピアノが弾けなくなってしまった主人公ヒトミがどのように事故から立ち上がっていくか、という軌跡を描いた感動的ストーリー。初演はキャラメルボックスのカリスマ女優こと坂口さんとTVタレントで今年の大河ドラマに主演の上川さんが恋人役となり、涙ナシには見られなかった作品である。筆者の予想では5年以内に再演するであろうから、是非ともこのブログの読者には強制参加を図りたいものである。






それでは『キャラメルボックス創作系:〜ヒトミ〜』いざ開幕。。。





「コンコンっ」
大学の夏休みに終わりが告げられる日。俺のアパートの部屋のドアが優しくノックされた。






「明日からの試験を乗り越えよう」と俺と美希(18、俺の幼馴染)は晩飯を食べに行くと約束した。お互い未成年ではあるが、そこは大学生。軽くアルコールでも入れて、その後は・・・。なんてとてもここには書けない事を考えながら俺は部屋のドアを開けた。




「やっ」
「・・・ヒトミ」




ドアの外には同じサークルの「ヒトミ」(19、結構可愛くてサークル内では結構仲良くしている)が立っていた。


「ど、どうしたの?」
俺は焦りながら聞いた。
それもそのはず。いつ美姫が訪ねてくるか分からないこの部屋に、ヒトミがいるのはマズイだろう?



「いや、近くまで来たからさ。それに明日はタマテツのミクロ経済じゃん?私わかんないところあるから教えてくれたらなぁ、って思って。あ、お礼だったらご飯おごるよ。ねっ、お願い!」
「ってか、何で俺の家知ってんの?」
「何言ってんの?前に竜ちゃん(なぜかヒトミは俺のことを竜馬ではなく、竜ちゃんと呼ぶ)が酔いつぶれたとき、送ってあげたじゃん」
「あ、そうだったっけ・・・」
「そうだよ。徹夜で看病してあげたのに・・・」
「えっ・・・」
「ひどい!!忘れちゃったの?」
「・・・おい、徹夜で看病は嘘だろ?泣きまねもうそ臭いぞ」
「ばれたか・・・」
と軽く舌を出すヒトミ。





やばい・・・。
そんな表情に俺はちょっぴりドキっとしてしまった。もともと綺麗系の2女(2年生の女子)として1男(1年生の男子という名のカスども)から憧れの的となっているヒトミ。サークル内ではやたらめったらと俺に話しかけてくる。サークルの野朗どもも「お前、ヒトミからアプローチかけられてんじゃん」とはやし立てられている。それに夏休みの最後の日に「明日の試験が分からないから教えて欲しい」なんてこと自体が既にアピール全快だ。





ヤレル・・・。



魔法のような3文字が俺の頭をよぎった。試験1日前だけど、明日のテストは馬鹿でも合格するタマテツのミクロ経済。





が、しかし。



今すぐにでもそこの階段からは美姫が上ってくるかもしれない・・・。
そう思った瞬間、階段を上ってくる足音がする。




どうする俺っ!?




「とりあえず上がるよーん。お邪魔しまーす」
とヒトミは部屋に上がってしまった。




どうする俺っ!?



「お、おいっ・・・」




階段からは鼻歌が聞こえてくる。
間違いない。
あの声は美姫の声だ。





どうする俺っ!?!?






頭がパニクった。
 (´ー`)y─┛~~ドウニデモシテ






俺はとりあえずドアを閉め、ヒトミに話しかけた。


「ヒ、ヒトミ!!実は今から幼馴染が・・・」
と俺は言葉が詰まった。
ミニスカート姿のヒトミは俺のベッドに座っていて、下着がチラっと見えている。
ヤレル─wヘ(゚∀゚)√レ( ゚∀)wヘ(  ゚)√レ(  )wヘ(  )√レ(゚  )wヘ(∀゚ )√レ(゚∀゚)√レv〜 !!!!




「エッ?どうしたの?」
「いや、だから・・・」
「コンコンっ」
俺のアパートの部屋のドアが再び優しくノックされた。






ズサ━━━━⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡━━━━!!






続く・・・。




絵文字逃げの筆者を尻目に
一時閉幕。。。