妄想〜H君の場合〜

これは3月3日の日記に続くカキモノだ。背景やオープニングは3日号を参照アレ。

それでは思い当たりマッタリ系「妄想」〜H君の場合〜、いざ開幕。。。


前途した通り、H君は175cm、63〜5kgのスリム系、目がクリクリした美青年、股下は1mくらいある気前の良い男だ(これ以上言うと、その他の取り巻きどもにバレテしまうので省略)。


彼の妄想の中では、彼は1975年、日本で生まれたそうだ(ここまではリアルストーリー)。が、ここからは変わってくる。

1990年4月、彼は中学を卒業した15歳から米国に単身留学。すぐさま高校1年に編入(約半年飛び級している)
1993年6月(米国は9月から新学年だそうだ)高校卒業。すぐ就職。
その後、1年間社会人として働くが、「高校卒業ではキャリア的にマズイ」と思う。
1994年、MLT(マサチューセッツxx大学)の通信通学枠で入学。
1998年、MLTを無事卒業。
ちなみにMLTに(通信で)通っている期間も立派に社会人として働いていた、とのこと。
そして、同じ職場で今でも(2006年現在)働いているそうだ。



ここまで聞いただけでは、「えっどこが妄想なん?」と思われるであろう。
筆者もそうだった。
むしろ、彼に聞いていた。










「いやさ、職業が妄想なんだけどね・・・」
と、彼の顔はイキイキと輝き始めた。
読心術に近い能力を持つ筆者が彼の心の中を覗くと、例の黒いモヤモヤが現れ、読心できなくなった。
仕方がなく、彼の戯言を聞き始めることにした。








1990年4月、彼は米国に無返済の奨学金で単身留学。この時点で身長180cm。
1992年8月、彼は同じ年の友人「リョウタ君(後記)」と共に、オールジャパンポイントガードシューティングガードとして活躍。NBAのドリームチームを終了10秒のところまで1点差でリードし、アワヤ金メダルと言う所まで追い込むも、最後はジョーダンとH君の1対1でH君は負け、点を入れられ、涙ながら銀メダルを獲得。「リョウタ君(後記)」と共に、「日本のNo.1バスケプレーヤー」として全世界的に有名になった。この時点で身長が195cmで止まった(と悔しそうに思い出を語っていた)。
1993年6月、NBAで成長著しいチーム(当時)、オーランドマジックにドラフト1位でピックアップされる(ちなみにリョウタ君は27位で同チームにピックアップされる)。ちなみに同期生はクリス・ウェバー、ペニーハーダウェイなどのスター軍団。また、一期先輩にはシャックやスプリーウェルがいる。リョウタ君―H君―シャックの夢のラインが出来る!とアホな日本のマスコミは騒いだが、ウニャウニャと複合的なドラフトがあり、H君とリョウタ君はマイアミ・ヒーツに納まることとなる。
以後、大学に進みながらも、チームを12年間連続で優勝に導いているそうだ。もちろん、リョウタ君とH君はスタメンで毎年MVPを二人で争っているらしい(過去2年間だけ両者が同時受賞ということもあったそうだ)。






「お前、アホやろ・・・」と思わず口から出そうになった言葉を飲み込んだ。





「す、凄い詳細にディテールを描いているね」と褒めてみた。
「ああ」とH君はうれしそうに語りだした。
マイケルジョーダンを引退に追い込んだのはH君だと言う事実(ってか虚構)。
現在のライバルはアイバーソンとコービーブライアントだとのこと(ってか戯言)。
マイアミの恵まれない子供たちへの寄付はウザイとのこと(してないのに言うな)。





「そうなんだ。ところでなぜマイアミヒーツにい続けるの?トレードとかないの?」
「あぁ。契約内容で」
「契約?」
彼はまた話し始めた。





毎年の契約で、年俸は1億円とのこと(リョウタ君も1億円だそうだ)
その代わり、引退もしくはクビまでマイアミヒーツで囲い込むこと。







「なぁ、世界屈指レベルのプレーヤーなんだろ、H君は?1億円って低くない?」と聞いてみた。
「分かってないなぁ、筆者(さん)。NBAにはサラリーキャップってのがあってさ、どのチームも年俸に使用して良い総額は一緒なんだ。だから僕らが年俸高すぎると他のメンバーがクズしか集まって来れないだろう?ジョーダンも年俸は2億円くらいだったんだぜ?それに、さ」
「それに?」
「スポンサーとの契約料があるし」
と彼は契約スポンサーの名前をツラツラと挙げた。





シューズとウェア(カジュアル)はナイキ(50億)
時計はタグホイヤー(20億)
香水はCK(1億)
ヒゲソリはジレット(1億)
飲料はコーラ(5億)
飛行機はジャル(1億)
スーツは青山(2000万)




「しめて78億飛んで2000万だぜ?」
「(いや、飛んでないし・・・)」
と思ったが、飲み込んでみた。






「それでさ、最大の質問なんだけど」
「うん?」
「リョウタ君って誰っ?」
「えっ、知らないの?」

と彼はリョウタ君を知らない筆者を責める目つきで見つめた。






「まさか・・・」
「うん、スラダン(スラムダンクの略)の宮城リョウタ君だよ」
「(あんた、漫画のキャラじゃん・・・)」
と思ったが、言葉を飲み込んでみた。






「あーあの、リョウタ君?」
「そうそう。一応168cmの設定を175cmに変えたんだけどさ。アベレージでスティール6.5、アシスト18だからね。ハンパないよ。一応、彼のライバルはジェイソンキッドなんだよ。あ、彼はストックトンを引退に追い込んだ張本人だからね」
とどうでも良い所のディテールを語り始めた。






「そ、そうなんだ・・・」
「うん、で、12年間くらい、ずっとルームシェアリングしてるんだ」
「へっ?結婚してない設定なの?もしかして、リョウタ君とH君はそういう関係の設定?」
「違うよ」
と鼻で笑われた後、H君はニヤリと微笑んだ。
「実はさ、結婚できない事情があるんだよ」




(これ以上この人の妄想を聞いてはいけない。筆者の心が喰われてしまう)
と思い、筆者は読心術を試みた。


が、H君の心はピンク色に染まっており、読み取ることはできなかった。




彼のピンクな妄想。
それは明日のお楽しみということで。





H君のピンクの妄想を尻目に
一時閉幕。。。