金髪秘書サラの悩み

「ガッデム!!一体何ナノヨ!」

チーム設立50年目からこの5年間、キッズ神戸の影武者としてチームを支えてきた金髪秘書サラはオーナー室にある自分のデスクで、先ほど自分宛に届いたエアメールを破っていた。


ちなみに本日のお話し、PS2のソフト「サッカーチームを作ろう‘04」(略してサカつく)にまつわるお話しのため、その事情を知っていると面白いかもしれないが、知らない人でも何とか笑えるようにしたいが無理であった(と自己反省)。

10月28日号の「エース鬼の悩み」が大好評だったため、本日も「サカツク系」のスピンオフとして、今回はキッズ神戸の金髪秘書サラを主役とし、彼女の悩みにスポットライトを当ててみたいと思う。

サクっと前振りが終わったところで、いざ開幕。。。



「どうしたんだい、サラ?」
キッズ神戸の、いや世界のサッカー界のカリスマこと筆者オーナーがミーに声をかけてくれたネ。
「いや、何でもないアルよ・・・」
オーナーには話せない悩みを持っていたミーは、そう返事したバイ。






「サラ、日々野君(注:サカつくマニアにはヨダレごっくんモノの美人秘書。キッズ神戸を設立以来50年間サポート後、間違ってクビにされた)がいなくなった後、君がキッズ神戸を支えてくれるようになって5年が経つ。この間、私は君に何も隠し事をしてこなかった。だから君も隠し事をしないでほしいんだ」
と、ミーに優しくトークしてくれる、オーナー。そのスイートでウォームでハートフルな彼のトークに私は思わず口を開いてしまったバイ。






「オーナー。ドゥユー覚えているか?私、彼氏テキサスに置いてきたね」
「あぁ、そう言っていたね」
「その彼氏、今度結婚することになたね」
「ほう、そうか。おめでとう!良かったじゃないか!」







「・・・オーナー。違うアルよ。ミーとではなくて、違うヤンキー娘とあるよ」
「えっ・・・」







そうなのデス。テキサスに置いてきたミーのハニーことトニーはロスに転勤。そして、国家に属するある仕事を始めましたデス。そのオフィスでニーナとか言う上司と不倫関係になったり、ミシェルとか言う女性と恋愛関係に堕ちたりしたそうデス。で、先日、テロ騒ぎがありまして、トニーは死にそうになったバイ。その時、ミシェルと結婚することをココロに決めたそうなのデス。で、先ほどエアメールで結婚式の案内と共に、そんなこと報告してきたのデシタ。





「ちょ、ちょっと待ってくれ、サラ。この期間、サラの彼はサラと付き合っていたのだろう?その間に転職したり、住む場所が変わったのは別にいいが、そのニーナだのミシェルだのとも付き合っていた、ってことになるじゃないか?」
「イエス、そのようデス。私が日本にいる間に二股三股ですわ」
「そうか・・・。」
「オーナー。ミーは詳しいね!」
「何に?」
「ちょっと目を逸らしたスキにしゃしゃり出てくる泥棒猫め!」
「・・・サラ。それは『詳しい』じゃなく、『悔しい』、だね」
「そうなのよ!一体全体誰なのさ、そのミシェルってコーマン知己は!」
「・・・サラ、『コーマン知己』じゃなく『傲慢知己』、だよね」
「大体アンタがトニーと何イッテンのよ!」
「・・・サラ、『トニーと何イッテンのよ!』じゃなく『トニーの何を知ってんのよ!』、だろ」
「トニーの精子を飲もとした?冗談じゃないわよ!」
「・・・サラ、『トニーの精子を飲もとした?』じゃなく『トニーと生死を共にした?』、だ」
「私、トニーなんて忘れてヤル!他の男を見つけてヤル!」
「・・・サラ、なぜ『ヤル』だけカタカナなんだ!?」
「オーナー、私どうしたらイイ?」
「・・・。サラ。まずは落ち着いてくれ」



目の前のカリスマは、ミーに優しく話しかけてくれたネ。


「サラが悔しいのもよく分かる。でもな、サラ。最悪の男に捕まらなくて良かったじゃないか」
「オーナー・・・」
「だってそうだろう?確かに君は5年間、彼を信じ続けて日本という異国でキッズ神戸のために頑張ってくれた。この5年間を無駄と思うか、その後の人生を無駄にしないための投資と思うか。それは君次第だ。」
「そうかも知れないアルネ」
「私はね、サラ・・・。キッズ神戸のスローガンは何も選手だけが実施すべきものではないと思っているんだ。私だって、君だってそうなんだ」
「ミミズだって、オケラだって精神ね?」
「多分、いやむしろ、絶対その精神は違うと思うよ、サラ。・・・だからね、サラ。私も君も、そして選手も。『いつでも成長・いつでも反省』をする。それがキッズ神戸のスピリットなんじゃないか、と思うんだ」
「オーナー・・・」
「だからサラ。失敗をマイナスとして捉えるか、あるいは成長の糧として役立てていくか。それは君次第だ。ただ、私が知っている『キッズ神戸』のメンバーは必ずや・・・」
「オ、オーナー!!オーナーさっきタバコ切らした言ってたアルネ!私、買ってくるよ!」
「えっ?」
マルメンやんね」
「あ、ああ。じゃぁ頼むよ。小銭は・・・」
「イッツ・オン・ザ・ハウス!マイ・トリートあるよ!!」
「じゃぁご馳走になるよ・・・」


ミーは、駆け足でオーナー室を飛び出したね。アイ・ドンウォナ・ショー・マイ・ティアー・ウィズユーよ、マイ・オーナー。
マイ・オーナー。サム・コール・ユー・アズ・カリスマ。アンド・アイ・ビリーブ・イッツ・チュルーね。
マイ・オーナー・・・。












タバコの自販機ドコあるか??








と5年も働いている事務所内で迷子になるサラを尻目に
一時閉幕。。。