YUIの大冒険8

hissha2006-04-21

(大冒険シリーズの詳細は4月10日〜を参照)
筆者からは、読者以上に「早く終わらないかな」と思われているYUIの大冒険8、いざ開幕。。。




「Hey,ユーだろ?うわさの新人は」


あぁっ?
馴れ馴れしく俺に話しかける命知らずの奴がここにもいる。
俺は殺意を持ちながら振り返った。



入獄して早半年。
毎日のように脱獄のために俺は穴を掘る。
が、失敗に終わり、途方に暮れていた頃。
「人格更正」だとか言う名前の労働作業。
きっとシャバでは俺が作った皮製のハンドバックが目玉が飛び出る値段で売られているに違いない。
メード・イン・ジャパンとは言うものの。
獄中もジャパンと言えるのか。
そんなことを考えながらブランド物のハンドバックを作り続ける毎日。
ふっと気を抜く昼休みに俺は話しかけられた・・・。



「ユーだろ?脱獄に挑戦しているって奴は?(右ブル)」
「ちょ・・・。何のことだい?」
「良いって良いって。私らは知ってるのよ(左ブル)」
(じゃぁ聞くなよ)
と心の中で突っ込みながら、俺はこのブルドック達が何を言いたいのかを掴みかねていた。



「で、ユーは何の罪で入ったんだい?(右ブル)」
「殺しかい?強盗かい?(左ブル)」
(いえ、立ちションっす)
とは言えずに、俺は無言のままで立ちすくんでいた。



「ユーだろ?シャバで100人殺めてきたクレージーボーイってよ(右ブル)」
「ユーに違いない。目がイッちゃってるもんね(左ブル)」
(生まれつきッス)
とは言えずに、俺はこの顔に生んだ両親を恨んだ。



「ユーに良いことを教えてやるよ(右ブル)」
「ユーだから教えるんのよ(左ブル)」
(何故だ?何故俺だから教えてくれるんだ?)
疑問が思い浮かび、俺は眉間にシワを寄せた。



「怒らないでくれよ。ただユーに睨まれたくないんだよ(右ブル)」
「そーそー。あたしらは数日後にはシャバに出れるんだから(左ブル)」
(あー、そーですか。よーござんすね)
と俺は心の中で皮肉を言った。




「ユーは、『物知りチューさん』って知ってるかい?(右ブル)」
「チューさんに聞けば何でも分かるよ。何つったってここの生き字引だからね(左ブル)」
(チューさん・・・?)
俺はこの名前を胸に刻み込んだ。




「脱獄を考えてるならチューさんに聞きなよ(右ブル)」
「だからあたしらを殺さないでおくれ(左ブル)」
(いや、殺さないッス)
と否定も出来ずに、俺はチューさんを探しに刑務所の中庭を歩み始めた。



一時閉幕。。。

YUIの大冒険7

hissha2006-04-19

(大冒険シリーズの詳細は4月10日〜を参照)
いい加減に書くのに飽きてきた頃、YUIの大冒険7、いざ開幕。。。

脱獄を決心した俺は脱獄口を捜した。


よっしゃ!今度こそ間違いねぇ!
俺の読みが正しけりゃゴールは近いぜぇ


暗く長げぇトンネル
この上じゃ自由に鳥が飛んでる

捕まりゃ相当キツイ
過去25回の脱走未遂
だがやったるぜ!俺は何度でも
こんな場所には我慢ならんとても


日々の暮らしで忘れがち
だが事実飼われてんだまるで家畜
何が自由だ頭デッカチ
真の自由は隠し持つトンカチ


毎晩ベッドにゃ紙粘土の身代わり
2時間後との看守の見回り


上手くやり過ごすとまたひたすら掘ったんだコツコツと
そして約半年経ったこの日
全ての準備が整い
深夜決行したんだ大脱走
出口はすぐそこ さぁ飛び出すぞ
暗く長げぇトンネル抜け出し今世界へ
振り向くと見慣れたあのでかい塀
中に残る仲間たちに俺は言うんだ「これが自由だ!」


が、しかし。
喜ぶことほんのつかの間
夜霧の向こうに見えてきたのは
さっきより更に更に高い壁
状況は未だ向かい風

ガデーム、まぁしゃぁない
前に進むしかない
こうなったら振り向かないで目指す未だ見ぬユートピア
明日はどっちだ?




誰かのリリックを丸パクする手抜きな筆者を尻目に
一時閉幕。。。

YUIの大冒険6

hissha2006-04-18

(大冒険シリーズの詳細は4月10日〜を参照)
誰がこのカテゴリーを読んでいるのか、全く根拠もないまま、YUIの大冒険6、いざ開幕。。。


ガシャーン。
扉が激しく閉まり、俺は世界一安全な別荘に閉じ込められた。
聞くところによるとテロ集団こと麻○SHO○も入っていたSODA。
ホリエ○ンもいれば、ム○オもいたこの獄中。
シャバに比べりゃ安定した衣食住。


住んでみりゃ納得できる、「住めば都」。
好きな時間使い、趣味を磨こう。

「ほら、食えよ」と渡された臭い飯。
それを見て俺はシャバのことを思い出した。

俺はここに閉じ込められる必要性がないと。
俺は無罪なんだ、と。
確かに放尿は悪い。
でも普通だったら保釈金を積めば見逃してもらえるに違いない。
中山エミ○ですら放尿したが保釈された。
ならば犬である俺は逮捕される筋合いですらないはずだ。

俺は看守に話しかけた。
「Hey Yo,俺は無実なんだ」と。
しかし看守は冷たく言った。
「入った奴は皆そう言うぜ。SOT(Same Old Thing)だな」と。

ガッデム、シャーないぜ。
俺は脱獄することを決意した。


一時閉幕。。。。

YUIの大冒険5

hissha2006-04-17

(大冒険シリーズの詳細は4月10日〜を参照)
このカテゴリーは「週末を含めて毎日アップデート」が目標だったのに、早くも挫折中。。。まぁそんなこんなで、YUIの大冒険5、いざ開幕。。。


「おい、お前、自分が何やってるのかわかってるのか?」
突然偉そうな口調で話しかけられた。
ブッチャケタ話、マジでムカツキを覚えた。
振り向きざまチョーパンでも食らわせてやろうかと思い、俺は取りあえず放尿を止めた。
そして俺は凄まじい眼光で振り向いた。



が、しかし。
そこに立っていらっしゃったのは




ポリスメンであった。




ポリスメン。
日本の治安をお守りいただけるアリガタイお方。
ポリスメン。
交番でボケーっと突っ立ってるしか能がないお方。
ポリスメン。
道を聞いても教え方が下手な為、更に迷ってしまう道案内をするお方。



「天下の往来で放尿とはエエ度胸しとるやんけ!」
まるで警視庁捜査4課のような言葉使いをされるポリスメン。



そして。
「ちょっと来てもらおうか・・・」
と血も涙もないトーンで俺は刑務所へと連れて行かれることとなった。。。

YUIの大冒険4

hissha2006-04-14

(大冒険シリーズの詳細は4月10日〜を参照)
日帰り東京出張をした水曜日ですらアップしたのに、昨日はサボってしまった・・・。今回のカテゴリーは「週末を含めて毎日アップデート」が目標だったのに。くっ。。。まぁそんなこんなで、YUIの大冒険4、いざ開幕。。。



川の水は干上がっている。
にもかかわらず、俺の耳には川のせせらぎがシトシトと胸に響いた。
どこかノスタルジックな思い出に浸るような心地よい音だ。
そんな音を聞きながら俺は激しい尿意を感じた。




ジョーーーーーー。






俺の体からは考えられない水量が出ていた。
体重2kgなのに2リットルは出たに違いない。
飼い主のカリスマが
「会社ではトイレに行けない。何故ならばカリスマだからだ」
と帰宅した瞬間にトイレに駆け込み、出す量に匹敵している。






俺はカリスマと並んだ。







社会的な名声を勝ち得た。
俺はカリスマと同系列。
筆者家にはカリスマが1人とカリスマ犬が1匹。
そして筆者の妻と呼ばれる女性(パンピー)が一人。






これからは人間と犬の逆転現象が行われる・・・。







どことなく犬面なカリスマの妻と呼ばれる女性を頭に描きながら、俺は放尿を続けていた。
永遠とも思える至福の瞬間。
そんなモーメントがサステイナブルにコンティニューすればいい。
そう思っていた瞬間。






ガサッガサッ♪
と背後から音が聞こえた。





後ろを振り返れない放尿中のYUIを尻目に

一時閉幕。。。

YUIの大冒険3

hissha2006-04-12

(大冒険シリーズの詳細は4月10日〜を参照)
それではYUIの大冒険3、いざ開幕。。。


外を一人で歩いていると、俺の前に突然川が現れた。
この川はどこから流れてどこに流れているのであろう?
そして何故川の水は干上がってしまっているのであろう?
俺は普段、家の中で暮らしているので、雨が降っていようが雪が降っていようが、あるいは晴れていようが分かることが出来ない。
よってここ数日間、日照りが続き、世の中が水不足であることを理解していなかったようだ。
それだけ俺は温室育ちだと言うことなのか。
俺は、ちょっぴり自分の恵まれているっぷりが恥ずかしくなった。
欲しいときに欲しいものが食べられる自分。
飲みたいだけ水をくれるカリスマ。
そう、俺の飼い主であるカリスマが俺を温室育ちにしているのだ。
俺はそっと心の中でカリスマに感謝した。
そして、ふとある考えが思いついた。
日照り・干ばつに苦しんでいる世の中を救うのだ!


暴れハッチャクのようにひらめき面をしているYUIを尻目に
一時閉幕。。。

YUIの大冒険2

hissha2006-04-11

(大冒険1の詳細は4月10日を参照)
それではYUIの大冒険2、いざ開幕。。。



外には桜が咲いていた。
桜。
それは古今東西、どんな国に住んでいる人もハッピーにするピンクのお花。
今まで某国では桜をテーマにしたソングがシングされてきた。
俺が思うベストヒッツはケツ○イシの「桜」だろう。
カリスマがよくお風呂の中で歌っていた。
「桜舞い散る中で〜♪」と。
彼のエンジェルボイスが俺の耳を貫く。
またカリスマは守山○太郎の「桜」も風呂場で歌っていた。
さすが音楽界のカリスマだ。
音程バッチリだ。
犬の俺からしても、彼は歌が上手い。

おっと、話が逸れちまった。
そう、桜が咲いているんだ。
と言うことで、俺は一人外をぶらつくことにした。

TVに噛り付いている筆者を尻目に。



一時閉幕。。。