VS亀田パパ2
匿名性をモットーとする筆者ブログなのに、亀田パパだけは本名だ、という矛盾を孕みつつ、いざ開幕。。。
(パート1は5月11日号参照)
「何や、練習しとったんか?」
「あ、スミマセンでした。さっきの茶店にいったらいらっしゃらなかったので・・・」
「トイレ行ってたとき来たんかな?そら、スマンかったのぅ」
「じゃ、一番ティーにいきましょうか!」
握り(詳細前号)について合意せずに、亀田パパから逃れ、練習に行った筆者は、亀田パパと練習後に偶然に落ち合ってしまい、1番ティーへと向かった。
1番ティーにて。360Yパー4.支配人が軽快なオベンチャラトークをかます。
「亀田さん(仮)は飛ばしやですからねぇ。ワンオン狙いですか?」
「何いっとんねん。そこまでは飛ばへんがな・・・。筆者君は飛ばしやか?」
「いえ、そんなに飛ばないですよ。ほら、体も細いし(注:細いがムキムキだ。下腹部は毎晩剥き剥きだ)」
「ほな、行きましょうか!」
これまで存在感がなかった偽ゴーンが前の組との間隔が適正になったことを確認した。(注:ゴルフボールが当たるとマジで痛いので前の組に打ち込まない程度の距離を開ける必要あり。ちなみに筆者は結婚式の次の日のゴルフでゴルフボールが直接ドテッパラに当たった経験がある。あと10cm下に当たっていたら、結婚直後にゴルフしたことを後悔していたであろう)
偽ゴーンの第一打。パチッと当たり、ヘナヘナとそこら辺に落ちた。
支配人の第一打。そこそこの飛距離だ。
支配人の飛球の先には4本の旗が立っていた。
「あれ、何スかね?」
「多分、先日の女子ゴルフの大会で誰がどこに飛ばした、という記録の旗だと思いますよ」
「女子ゴルファーの飛距離を越す」
筆者の本日の目標の一つだ。
「ほな、SAKURAを超えるから見とき」
亀田パパが吠え、第一打を放った。
バシッ!!
ゴルフボールが悲鳴を上げ、はるか遠くへと飛び出した。
さすが3兄弟に意味不明なトレーニングを命じるだけはある。
飛ばし屋と言われるだけはある。
かなり飛んで行った。
が、驚くほどではない。
筆者の取り巻きことマッスルやブー、そして100回に1回程度芯に当てたときのウララの方が飛んでいる。
そして、冬の間、飛距離アップに向け、血肉を吐くほどに練習を積んだ筆者の飛距離ほどは飛んでいない。
「頂いた」
横峰SAKURAの桜を頂いたときのように筆者は口ずさんだ。
筆者は構える。
筆者は流れるように打つ。
筆者ボール(NIKE)は飛んでいく。
空中で亀田パパのボールを飛び越える。
顔面蒼白の亀田パパ。
何故か顔面蒼白の支配人と偽ゴーン。
そして。
時間差を置いて、筆者の顔面も蒼白になることとなった。
第2打付近までの道中にて。
「何や、筆者君、飛ばすんやな」
「いえ、マグレっす」
「何謙遜してるんじゃ」
「いや、本当にマグレなんすよ」
「ほぉ、そうか。じゃぁ、普段はあまり飛ばないんか?」
「えぇ。仲間内でも飛ばないほうなんですよ(でも今年からは飛ばし屋と呼ばれるだろうけどね)」
「ほぉ、そうなんか。じゃ、これからはあまり飛ばさないんやな?マグレだったんだもんな?」
Huh?
(てめぇ、何クダラネェ因縁つけてんだ、コラっ)
と普段であれば、100倍にして返し、理論的にコッペパンにしてやる流れである。
もちろん、筆者は戦闘モードに入り、サングラスを外し、この因縁親父を睨みつけ・・・ようとした。
そう、思い出したのだ。
視線の先には「亀田パパ」がいらっしゃった。
ゴルフ中、凄まじい集中力のため、ピリピリし、戦闘モードに入っている筆者。
臨戦態勢になっている筆者。
が、お相手が893な方、および40歳以上のレディとあれば、ディッフェレントストーリーだ。
萎えるしかない。
黙るしかない。
皮の中に入るしかない。
「えぇ・・・。マグレなんすから、こんな当たりが2度3度と出るわけナイッスヨ・・・」
筆者は、暴力という古今東西、何だかんだ言って一番強い力に負けた。
第2打地点。
横峰SAKURAが飛ばしたとされている跡地をはるかに越えている筆者の玉(約270Y地点)。
「筆者君は、90Yくらいのアプローチはどうなんよ?」
第2打でグリーンを外した亀田パパがとても悔しそうに、そして威圧的に質問してきた。
本来であれば、メチャクチャ得意な距離である。
失敗しても5m圏内でパーは堅い。
が、しかし。
「筆者君、これベタピンに寄せたら、『洒落になんない』わなぁ」
(注:『洒落にならない』の箇所にドスが効いている)
「そ、そうっすよね。出だしバーディはヤバイっすよね」
(意:ヤバイ=素晴らしい)
「そやな・・・。『ヤバイ』な」
(注:『ヤバイ』にドスが効いている)
「ヤバイ・・・。ヤバイ・・・?ヤバイ・・・!!」
多分コンクリかなんかに詰められて、どっかのホニャララアイランド的な名前のコ汚い埋立地の土台として、使われる運命にあるのであろう。
筆者の人中柱の出来上がりである。
死んでも死にきれないであろう。
「ま、あのバンカーを避けて打ちますよ・・・」
と急遽ボールをぶち込むことになったバンカーを指差し、筆者は(バンカーに向かって)ナイスショットをかました。
その後、バンカーでも妙なプレッシャーを与えられ、わざと砂遊びに戯れる筆者王子。
気付けばパー4をトリプルボギーで上がる・・・。
その後も亀田パパから様々なプレッシャーを受け、飛距離、絶妙なアプローチなどを封印された筆者。
終わってみれば、3桁というアリエナイスコア。
その日の一大イベントであった「女子ゴルファーとの飛距離対決」も一番ホールからさせてもらえず、筆者の楽しみは、命と引き換えにお預けとされてしまった。
そして・・・。
「お疲れ様でしたーーーー!!」
「背中や肩などに(ピー)がある方(注:お絵かきの意味)の入浴はご遠慮ください」というお風呂場に貼ってあった張り紙のメッセージをガン無視して入るパパのお背中(注:風景画と龍とか鬼とか般若とかそんな感じのいたずら画き付き)を尻目に、筆者は早々と風呂から上がり、皆に声をかけた。
「ギューーーーン!!」
時速xキロ(注:多分書いたらマズイスピード)で唸りをあげる車内にて。
地獄の使者からの一言は、突然吐き出された。
「おっしゃ。飲みたいなぁ(パパ)」
「えぇ・・・(こっちが自棄酒飲みてぇよ・・・)」
「行きますか?」
突然、後部座席に座っていたオベンチャラ使いの支配人が暴言を吐いた。
「いいですねぇ(偽ゴーン)」
「よっしゃ。行くとスッカ(パパ)」
「そうしましょう!(支配人)」
「・・・(筆者)」
ピピ、プルルルル(←CTUの着音)
「あ、ちょっとスミマセン」
と神の助けごとく、筆者は携帯に出る。
「あ、筆者(さん)?夕飯どうするの?私残業するから別々で良い?」
妻と呼ばれる女性からの電話だ。
筆者の携帯の音は大きい。
どんな騒音(この車内のようなねっ!)でも話せるように設定しているのだ。
筆者は周りを見た。
既に3名には妻と呼ばれる女性の声が聞こえている。
「あぁ、良いよ・・・。今、丁度皆で一緒に食べようっ!って盛り上がっていたところなんだ・・・」
言葉とは裏腹に尻切れトンボ気味に声のトーンが落ちていく筆者。
筆者とパパのバトルは夕食&お酒の席でも続くことが決まった・・・。
一時閉幕。。。
VS亀田パパ1
世界をまたにかけるカリスマ・バトラーこと筆者にバトルを挑んできた命知らずが現れた。本日のお話、嘘のような本当の話。脚色・演出一切ナシのリアルストーリー。虚構と現実を分け立つ緞帳の紐を引きながら、いざ開幕。。。
性暦2006年春。
会社帰りに訪れるエクゼクティブなゴルフ練習場で爽やかに汗をかいていたカリスマに、練習場支配人が声をかけた。
「筆者さん、最近(コースに)回ってます?」
それは天からのオファーであった。
ゴルフ仲間の俺様と学者が発作的に退社したことを機に、ゴルフコースに行かなくなってしまった筆者。
決して仲間がいないわけではない。
多分違う。
違うに違いない・・・。
違うとイナバウアー(ボソっ)
多分、あまりのゴルフレベルの高さに、周りのオッサンゴルファーどもから遠慮されるようになってしまったのであろう。
話を戻そう。
「最近(コースに)言ってないんですよ・・・」
「じゃぁ、x月x日に行きません?」
「ちょっと待ってください。秘書に確認しますから」
秘書の日比野愛に確認し、有給が余っていることが判明。
「イキます!」
筆者は我がクラブを握り締め、支配人にそう告げた。
勢いでイってしまってから、反省する筆者。
勢いでイクことは後悔が多い。
思い返せば、若かれしころ付き合っていた女性とのある行為でもそうだった。。。
と脱線しても仕方がないので話を戻そう。
そう、筆者のゴルフマナーは、えばれた物ではないが最悪なのだ。
ゴルフコースで「ファー(注:危ない玉を打ったときに隣のコースのプレイヤーに警告する言葉)」と叫ぶかわりに「ファッ○!!」と叫ぶことなど当たり前だ。
決して海外のゴルフコースでは回れない。
そして、練習場の方々と一緒にラウンドした日には
「あの人上手いんだぜ」
と噂され、注目の的になり、サイン攻めにあうこと間違いナシだ。
「支配人、あのぉ、先日イクって言った件なんですが・・・」
筆者は次の日に練習場の支配人に断りと詫びを告げようとした。
すると。
「筆者さん、運が良いですよ。2週間前に女子ゴルフの大会が行われたコースなので、設定は全て女子ゴルフ設定ですよ。打つところも大会設定ですしね。砂もグリーンも大会設定ですよ」
(大会設定・・・)
この言葉が筆者の胸を貫いた。
横峰さくらや不動女王などが回ったコースで同じ設定。
彼女たちよりもよいスコアで回れれば、筆者は来年の女子ゴルフ大会で優勝できる。
しかも追い打ちをかけるように、支配人は告げた。
「筆者さん、ドライバー(注:一番飛ぶクラブ)を使用するコースでは、コース上に誰がどこに飛ばしたか、という記録が残ってるんですよ」と。
筆者は非力ゴルファーだ。
取り巻きどもが唯一筆者に勝てるもの。
それは、ドライバーの飛距離だ。
が、しかし。
筆者は昨シーズンのオフ期間にスイング改造に努め、今では飛距離が伸びている。
飛ばし屋こと横峰さくらをオーバードライブできるチャンスだ。
筆者の参加は確定してしまった。
「では当日の待ち合わせは?」
気がつくと、筆者は支配人の3サイズと共に、待ち合わせの時間を聞き出していた・・・。
当日。
早朝に戦士たちは集まった。
メンバーを紹介しよう。
参加者1:筆者(30)。説明略。
参加者2:ゴルフ練習場支配人(40)。良い人。
参加者3:偽ゴーン(50代)。世界を股にかけるNISSA○の前CEOことカルロス・ゴー○にそっくりのオッサン。良い人。
3人の参加者は4人目の到来を自己紹介しながら待つ。
今回は、遅刻気味の4人目の車に乗り込み、1台で参加だ。
プルルルル♪
突然支配人の電話がなった。
「あ、はいっ。2分後ですね。わかりました。お待ちしておりますぅ」
普段から丁寧な支配人が心なしか更に丁寧に電話で応対している。
まぁ、本日のホストは支配人だ。
丁寧に越した事はナイ。
突然、近くに爆音で音楽を鳴らすアホな車がやってきた。
(おいおい、早朝だぞ。近所迷惑だろ、ゾッキーめ)
と筆者が毒づこうとした瞬間。
キキキキキっ♪
と4輪ドリフトの音がして、爆音カーが現れ、練習場の駐車場に車を止めた。
「おはよーございまーす」
と車に近づく支配人。
そう、参加者4は爆音と共に現れた。
ガチャ♪。
爆音カーのドアが開き、明らかに八百九十三な方が降りてこられた。
「あぁ、おはよーさん」
遅刻したことも詫びず、ジャージー姿でエブリデーカジュアルな御方が現れた。
参加者4:亀田パパ(40代)。言わずと知れた難波の亀田3兄弟のパパのような御方(激似)。
「あ、始めまして。筆者です。本日は4649お願いします!!」
八百九十三(893)な御方に向かって、震える声を抑え、筆者は挨拶した。
「おぉ。君が筆者君か。噂は聞いてるよ(どんな噂っすか!?)。ほな、車に(ゴルフバッグを)入れてや」
「はいっ!!」
パーティの中の最も若手こと筆者に力仕事が任命された。
(年上を神と崇める)
を人生のポリシーとしている筆者は、まず自分のゴルフ道具から入れ始めた。
「ガンっ♪」
893ルックな亀田パパにションベンちびりそうな筆者は、車のトランクに我がゴルフバックをぶつけてしまった・・・。
(エンコや・・・)
筆者は我がピンキー(日本語訳:小指)に心の中で別れを告げた。
「す、スミマセン!!」
「あぁ、エエねん、エエねん。何や、非力やなぁ。よし、ワシがやっちゃる!」
亀田パパがヒョイとゴルフバックを持ち上げ、トランクの中に投げ込んでいく。
(グシャっ♪)
我が愛すべきナイキのゴルフクラブが曲がった音がする。
ヒョイっ。ヒョイっ。
と次々に投げ込まれるゴルフバック。そしてその一番下に位置する筆者のゴルフクラブ。。。
(あぁ、エエねん、エエねん)
筆者は亀田パパの一言を呟かずにはいられなかった。
「ほな、いこか」
荷物を積み終わった亀田パパが運転手に乗り込む。
(一番若手は助手席・・・)
年功序列を座右の銘とする筆者は、我先にと助手席に乗り込んだ。
そう、恐怖の助手席に。。。
道中にて。
ギュイーン、キキキッ、キュルキュルキュルっ!!
S字ヘアピンカーブをこれでもかというスピードで突っ込み、軽快にアウトインアウトのラインで抜けていく爆走車。
もちろん、助手席に筆者を乗せた亀田パパカーである。
住宅地を時速120kmで走行中だ。
助手席には、青ざめた顔の筆者。
後部席にはカツラが吹っ飛びそうな偽ゴーンと爆走を楽しむ支配人。
「ババァ、どけっ!」
早朝、幼稚園に幼き子供を連れて行くお母さんに向かって亀田パパは言葉を吐く。
前にはトロトロと走っている車が現れた(と言っても住宅地を120kmで走る亀田カーが速すぎるため他の車がトロトロ走りに見えているだけ)。
「筆者君、窓開けろや」
「へっ?は、はい」
ウィーン♪
と助手席の窓が開く。
「開けましたけど・・・」
「おっしゃ!・・・何か言うたれ」
「へっ!?」
「ほれ、今からあのトロイ車追い抜いたるからスパイスな一言を叫んだれや」
「え・・・」
「ほら、追い抜くぞ」
グーーーーン。
アクセルを踏み込む亀田パパ。
何も罪がない車を追い抜いた。
「ほれ、言ったれ!!」
「え・・・。あ・・・。」
筆者がどもっている間に亀田カーは、あっという間にトロトロ走っていた車を追い抜いた。
「何や、何で何も言わんのじゃ?」
「え・・・。いや、スパイスが効いたギャグが浮かばなかったんです。スミマセン・・・」
車中を包み込む寒い空気。
筆者は思わず
「グッバイ、マイ・ピンキー(略説明)」
と別れを告げた。
「ぐわはははは」
亀田パパが豪快に笑い始めた。
何かしらの壺にはまったようだ。
「筆者君はおもろいのぅ」
亀田パパの笑いは続く。
偽ゴーンと支配人も釣られて笑っている。
筆者も引きつりながら笑っている。
ってか偽ゴーンと支配人も亀田パパの暴走を止められずにいる。
辛く長い1時間のドライビン後、筆者たちはゴルフ場に降り立った。
通常であれば、着替え→柔軟体操→ショット練習→パター練習→1番ホールへ
といった流れである。
もちろん、筆者は本日もアリエナイスコアを出すためにゴルフ場に来ているのだ。
しかも大会設定のコースだ。
通常のグリーンやバンカーではない。
徹底的な練習をしなければいけない。
さっさと着替え、練習に行こうとした矢先、亀田パパに捕まった。
「お、着替え終わったんか?(亀田パパはもちろん、ジャージー姿でゴルフするようだ)ほな、コーヒーシバキにでもイコカ」
Huh?
通常であれば、筆者の怒りの逆鱗に触れるであろう一言。
が、しかし。
893な御方の亀田パパに切れるわけにはもちろんいかない。
仮に切れたとしても、やられるのはコッチである。
多少のダメージを負いながらも亀田パパをKOした日には、
難波の狂犬
難波の弁慶
難波のラーメンマンチックヘアースタイルな3男坊
から闇討ちを喰らってしまう。
よって筆者は切れない。
むしろ、切れそうな自分の怒りを手のひらに包み込む。
さながらその姿は「もみ手」である。
決してオベンチャラなもみ手ではない。
あくまで怒りを押さえ込むもみ手である。
言い訳しながらも、もみ手マンな筆者は亀田パパとコーヒーを飲みに(シバキに)行く。
「ねぇちゃん、ホットで」
「じゃぁ僕もそれでお願いします・・・」
ねぇちゃんとは呼べない奇獣にオーダーをした後、パパが口を開く。
「筆者君、今日はどんな握りをしよか?」
注:握る=男と男のプライドを賭けた戦い。ギャンブル行為ではない。
注:「今日は」と言われているが、亀田パパと回るのは初めてである。
893な御方との握り。
普段では考えられないプライド額が動くのであろう(注:金額ではない)
勝っても地獄。負けても地獄。
カリスマ・コミュニケーターのカリスマコミュニケーション能力が試されている。
ここは円滑にお断りをしなければならない。
相手にとって失礼にあたらないよう、そして筆者がチキンとして見られないような断り方が好ましい。
「そうですねぇ、いつもはどんな感じで握られているんですか?」
「あぁ?そうやなぁ・・・」
と亀田パパは口に出すのも恐ろしいルールとプライド額(注:金額ではない)を説明し始めた。
筆者は「興味がある」と思わせないでおきながらも質問をしていく。
そう、時間稼ぎである。
カリスマ・コミュニケーターのカリスマコミュニケーション能力を発揮するために。
丁度その頃。
コーヒードリップからホットコーヒーを入れていた「ねぇチャン」こと奇獣がコーヒーを入れ終えた。
まだ慣れていないからであろうか。
あるいは明らかに893な亀田パパへの恐怖であろうか。
震える膝に勇気を与えつつ、1歩、また1歩とパパ&筆者へと近づいていく。
丁度その頃。
「そうですねぇ」
亀田パパから目が飛び出るようなルールとプライド額(注:金額ではない)の説明を受け終えた筆者は、腕組みをし、足を組んだ。
その長い脚は「ねぇチャン」こと奇獣の膝元に行ってしまった。
「きゃっ!」
ねぇチャンこと奇獣には似合わない悲鳴が発生され、コーヒーはお盆から落ちた。
落ちた先には筆者の膝はなかった。
が、カリスマ的な反射神経で筆者はコーヒー目掛けて膝を出す。
「あっちぃ!!」
「何や、筆者君、大丈夫かっ!?」
「えぇ、大丈夫です」
「す、スミマセン!!」
「ごらぁぁぁ、ねぇちゃん、何しとるんじゃ!その汚いお前の(ピー)に俺の(ピー)をこねくり回して(ピー)して(ピー)して(ピー)してやろうか?こらぁぁぁ!」
「いえ、僕が足をかけてしまったんですよね?スミマセン、大丈夫でしたか?」
「(893な御方へは目線を向けず)え、えぇ。大丈夫です。お客様こそ大丈夫ですか?」
「何や、筆者君がコカシたんかい?(突如優しい声になり)・・・ねぇチャン、大丈夫かいな?」
「えぇ。今、すぐに代わりを入れてきます」
「急がんでええぞ。床拭いてからでええぞ」
「は、はい。お客様、スミマセンでした」
「いえいえ、こちらこそ。あ、僕、着替えてきます」
「着替え持ってきてるんか?」
「えぇ。一応予備を持ってきてるんで」
「お、そうか。」
「じゃぁ、練習場で!!」
カリスマコミュニケーターVS893な亀田パパの握りをするしないの勝負。
(多分)ひきわけ。。。
思ったよりもまとめるのに時間がかかるので次号に続けようと思いつつ
一時閉幕。。。
カリスマ・コミュニケーション
世界を股にかけるカリスマ・コミュニケーターこと筆者だって人間だ。
聞いて良いことと悪いことがある。
特にその質問が「セクハラギリギリのライン」だと、カリスマのカリスマっぷりを思う存分活かす絶好の機会である。
始まりはこうだった。
俺様&ドクトルが連続的かつ発作的に退社し、ランチ難民になるかならないかのギリギリの日々を送る筆者。
筆者の社内チャットはパソコンが動いている・動いていないが分かるシステムだ。
これを見れば他フロアであろうと、他国であろうとチャットが出来る。
よって、他人をランチを誘うツールにはモッテコイなわけである。
そこで、パソコンがアクティブであったゴルフ仲間兼Gフレンズこと魔人ブーを誘ってみた。
すると。
「忙しいブー」
とツレナイ返事が返ってきた。
「まぁ、殺すのは連休明けにしてやるよ」
と思いながら、他にアクティブであった他部署他フロアの2年目女社員プリティ(23)を発見。
早速誘ってみると
返事がない・・・。
明らかにパソコンを稼動させているにもかかわらず、素無視である。
「こいつ・・・。今度会ったときは振り向きざまにそのスポーツブラのホックを瞬時で外してやる!」
と心に決めながら、その他のアクティブを探すと
「妻(と呼ばれる女性)」
「妻(と呼ばれる女性)の上司←最近獲得した読者)」
の2名しかいない。
そりゃアリエンやろ、と。
まずい・・・。
ランチ・ボヘミアン確定だ・・・。
とため息をついた瞬間。
普段気配がナイ筆者の後ろで気配がした。
そう、筆者のチームのメンバーの気配である(チームメンバー全員が草食動物のため、気配がない)
(ここはチームメンバーとメシでも食って、連休前にチームの結束力を高めるとでもスッカ)
とカリスマ・リーダーシップを胸に、我がチームメンバー3名をランチに誘ってやった。
「ランチどうよ?」と。
すると。
男A:いや、今日は早く帰らなきゃいけないのでデスクで食べるよ・・・。ゴメン。
女B:銀行に行ってササッと食べるからまた今度。
お前ら、食い殺す!
と羊の皮をかぶった狼こと筆者の目線が厳しくなりかけた瞬間。
新人A子:あ、私行きます!
と言ってきた。
私、行きます!私、イキます!私逝きます!?
と連休前なのでアホな妄想で下腹部の皮を剥き遊びながら、カリスマとA子はランチを喰いに行くことになった。
さて、ここでA子を紹介しよう。
最近我がチームに合流したため、性格は知らん(そして筆者は他人に興味を抱かない習性を持つ)。
が、見た目は身長高め、スレンダー系、目ぱっちり。顔端整。
なので、A子は学生時代、モテたに違いない。
端整な顔つきで生まれてきた人間、とくに女性に多い傾向なのだが、とにかく彼ら・彼女らは
人生ナメテル。
間違いない。
奴らは生まれついての勝者なのである。
よって人に褒めてもらうのは当たり前。
人に気を使ってもらうのも当たり前。
彼氏・彼女がイナイなんてのはアリエナイ。
ずいぶん前のGの極意でまとめたが「綺麗子」というキャラは確実に存在する。
話を戻そう。
新人A子と単純にメシを喰っても仕方がない。
筆者は他人に興味を持たない習性があるためお互いを知り合っても仕方がない。
それ位だったら尻逢った方がマシだ。
親父ギャグを飛ばしても仕方がないので、筆者は新人A子とのランチの影の目的を設定した。
「彼氏がいるか・いないかの真意を把握する」
これは、カリスマコミュニケーターにとって、最高の「隠された目的」である。
まず、綺麗子に「彼氏いるの?」などと聞いても、
「えー、いないですよぉ。募集中なんですぅ。誰かいませんかぁ?」
とはぐらかされ、新人A子に勘違いと変な自信を与えた後にQ&Aが終了するのがオチである。
今回は、「質問する」ではなく、「真意を把握する」が目的だ。
圧倒的にレベルが高い。
しかも、職場のランチタイムである。
下手すればセクハラ罪で訴えられかねない。
特に、某国の外資系企業に勤める我々は、「セクハラ=死刑」くらいの認識を持っている。
どっかの有名日本車企業の米国元社長もビックリだ。
賠償金200億円請求される可能性だって亡きにしもあらず。
よって、ここら辺も綱渡りである。
さて、カリスマは目的を確定したことに満足感を感じ、戦略を立てることにした。
(あ)何でも話しやすい雰囲気(含む場所)の作成
(い)「(先輩として)僕は君に興味があるんだよ」トーンの演出
(う)「(男女として)僕は君に興味がないから安全だぜ」トーンの伝達(ただし、A子のプライドを傷つけない程度に)
(え)「僕は恋愛の達人だぜ」トーンの意思疎通
(お)「筆者さんのアドバイスは的確(ハート)→だから何でも話せちゃう」と思わせる
そして「相手から自発的に話したくなる(よってセクハラではない)」を作り出すことが重要だ。
そこに山があれば登ってしまい、穴があれば入れてしまう、果敢なチャレンジャーこと筆者は、更に自分を追い込むため、「席についてから30分以内に目的を達成する」という時間設定も加えた。
さて、状況は全てセットアップされた。
後はダイスを投げるだけだ←英国的な表現。
まずは昼食場所を選ぶ。
新人A子:どこにします?外(社外)ですか?中(社員食堂)ですか?
筆者:どっちでも良いよ(と既にジャンパーを手にしている)
新人A子:じゃぁ外で。
筆者:OK(とジャンパーからタバコを取り出し、ジャンパーは席に置く)
(訳)既に新人A子は筆者の術中にはまっている。
エレベータ内にて
新人A子:どこにします?
筆者:どこでも良いよ。でもソバはNG(昨日のランチがソバ)
新人A子:どーしよっかなぁ・・・。
筆者:パスタは?
新人A子:あ、良いですね!
筆者:じゃ、A子さんのお勧めパスタで。
(訳)女性のブッチャケ話はパスタか喫茶店かバーと相場は決まっている。悲しいくらいに決まっている。
A子が指定したパスタ屋は隠れ家的な場所だ。
イケテナイ陸の孤島こと筆者の会社は外食ランチをする際、社員がウヨウヨしている。
最悪の場合、両隣の席に社員がいることなどザラである。
そんな社員がイナイこと100%のパスタ屋を設定してきたA子。
ここで筆者は懸念を抱いた。
そう、それは。
新人A子も「隠れた目的」を持っているのではないか?と。
確かに筆者はブッチギリに魅力的だ。
顔もJOJIMAとか窪塚とかサントスかに似ている。
ひょうきんでファニーで自分で言うのも嫌味になるくらいナイスガイだ。
話し始めればそのカリスマ性がモンモンと漂ってくる。
ゴルフも上手けりゃ、麻雀も上手い。
つまり、女性にモテルべきして生まれた男なのだ。
と言う事は、新人A子は妻(と呼ばれる女性)から筆者を略奪することをたくらんでいるのかもしれない。
その手には乗らないぞ・・・。
筆者は、更なる隠れた目的を設定した。
(オリジナル)隠れた目的:「彼氏がいるか・いないかの真意を把握する」
(追加)隠れた目的:「新人A子の隠れた目的を把握する」
制限時間:30分。
戦略:上記。
使用するもの:カリスマ・コミュニケーション能力。
さて、準備は整った。
レストランに到着し、席に着く。
案の定、会社の人間はイナイ。
ブッチャケトークにはモッテコイだ。
店員が注文を聞きに来る。
新人A子:あ、筆者さんってよく食べます?
筆者:小食だけど、今日は朝ごはん食べてないから、一杯食べるかも。
新人A子:じゃぁ大盛りの方が良いですよ。
筆者:あ、そうなの?(店員に)じゃぁ、このパスタの大盛りで!
注文が終わり、ブッチャケトークから始まる。
取り合えず、新人A子が職場に慣れたか、友達は出来たか、などを心配しているフリをする。
興味もないのに、趣味なぞを聞いてみたりもする。
そろそろ場も暖まってきたころ。
「お待たせいたしましたー」
と料理が思った以上早くに来た。
デリバリーピザ25cmくらいの皿に乗ってきた。
パスタが山盛りに盛られてやってきた。
おいおい、と。
お前の隠れた目的は何なんだ、と。
100歩譲って俺を太らせてどうするつもりだ、と。
お前は餌となる小動物を太らせて食べる肉食獣か、と。
ヘンゼルとグレーテルを騙す魔法使いか、と。
そして気がついた。
彼女の真の目的。
そう、それは。
筆者との会話は苦痛なので、黙らせること。
あぁ、そうですか、と。
筆者はパスタと向き合い、真剣勝負に出た。
もう、当初の隠れた目的なんぞ知ったこっちゃない。
筆者は、超巨大大盛りパスタを目の前に、爽やかな汗をかきながら、パスタを処理していったとさ。
一時閉幕。。。
YUIの大冒険12
(大冒険シリーズの詳細は4月10日〜を参照)
早く終わって欲しいシリーズことYUIの大冒険12、いざ開幕。。。
で、出れた!!
俺は、やっとシャバに脱出することが出来た。
辛い牢獄の生活。
振り返ってみると、長い日々ではあったが、何かを得ることが出来たのかもしれない。
とは言え、俺は脱獄してきた身だ。
社会が俺を認めるわけがない。
俺は、この先、ずっと社会に出ることは出来ない。
俺は、辛い現実を見て、何もしないでも衣食住が与えられる安住の地へと足を運んだ。
そう・・・。
某国に住むカリスマの家へ。
俺は、500mはあるであろう玄関を通り抜け、カリスマの部屋へと向かった。
しかし。。。
シャバの空気は旨い!!
オチをつける気がサラサラない筆者を尻目に
一時閉幕。。。
(あぁ、やっと終わった・・・。)
(作・演出・カメラ:筆者)
(演技指導:筆者)
(主演:YUI)
(手タレ:筆者)
(チューさん:そこら辺で見かけた犬)
(右ブル&左ブル:多分ブルドックでない犬)
(看守:多分チューさんの飼い主)
YUIの大冒険11
(大冒険シリーズの詳細は4月10日〜を参照)
早く終わって欲しいシリーズことYUIの大冒険11、いざ開幕。。。
夜9時半。
俺は、辺りが暗くなるまで待った。
ザワザワザワ。
表が騒がしくなった。
メディアがウロウロしている。
どうやらどっかの馬鹿が急激なダイエットの末、保釈されるらしい。
看守の目がそっちに向かっている。
今がチャンス!
ザクザクザク。
俺は額に汗をかきながらも懸命に地面を掘った。
ガリっ。
俺の爪が割れた。
何やら金ピカなものが出てきた。
どうやら小判のようだ。
「徳川埋蔵金」と書いてある。
が、しかし。
俺は小判の価値が分からない。
脇目も触れず、俺は掘り続けた。
ムニュっ。
また何かが爪に触れた。
どうやらどっかの馬鹿が牢獄に入っていたときに付けていたぜい肉らしい。
やたらと金臭いしITくさい。
このぜい肉は8kgはあるであろう。
が、しかし。
俺はぜい肉が嫌いだ。
脇目も触れず、俺は掘り続けた。
ザクザクザク。
俺が通れるスペースが出来上がった。
既に夜が明け、辺りは明るくなってきている。
俺は地面と檻の間に出来たスペースから抜け出し、メディアが馬鹿騒ぎしているのを尻目に脱獄した。。。
一時閉幕。。。
YUIの大冒険9
(大冒険シリーズの詳細は4月10日〜を参照)
物語が佳境に近づきつつあるYUIの大冒険9、いざ開幕。。。
チューさん、チューさん・・・。
俺はチューさんとやらを捜し求めた。
「チューさん・・・。」
いつの間にか、声に出ていたらしい。
「何じゃ、ボーイ?」
突然、爺犬が話しかけてきた。
「え、いや、貴方、チューさん??」
「そうじゃ、ボーイ。で、ワシに何の用じゃ?」
「いえ、あのですね・・・。」
「わかっちょるぞ。・・・脱獄じゃろ?」
「え。。。はい」
「それは高くつくでぇ。そうじゃなぁ、ボーイの体格からすると・・・。メシ10食分かな」
「10食っ!?」
「ワシは見ての通り、よぉ食べるからのぉ。」
「む・・・。」
「こらぁぁぁぁ!!チュー!この野郎!また脱獄のアドバイスか!?」
(また??またって何すか?)
俺は近づいてくる看守の声から不安になった。
このチューさんとか言う爺。
常習犯に違いない。
脱獄アドバイスが趣味に違いない。
ウニャウニャ考えているうちに、看守がチューさんを抱え込んだ。
「ボーイっ!西だ!!西に行け!!」
「こら、チュー!!また適当なことを言いやがって!!」
「ボーイっ!!西を目指すんだ!ゴーウェスト!!」
「チュー!!黙れ!!」
「さぁ、行くんだボーイ!ワシの分まで生きてくれ!失敗したら10食分じゃぞ!!」
「チューっ!!」
(付き合ってらんないっス)
俺はその場を立ち去り、とりあえず西へと向かった・・・。
一時閉幕。。。